おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
今日は、
「腰痛は治す必要はなかった? 「腰痛を治す治療」が身体に必要ない理由とは?」
という話をお伝えしたいと思います。
辛い腰痛から逃れたくて、腰痛治療を行う前に、
『なぜ、痛みという現象が起きるか?』
考えたことはあるでしょうか?
現代において、
「痛み」は、苦痛であり、できる限り取り除くものと医療業界でも考えられているので、
医療は、あらゆる苦痛を取るための手段として普及しています。
それが、余計に身体の機能を鈍らせていることは、
僕の過去の記事をみている方は理解されていることと思いますが、
身体本来の機能を考えた時に、
身体は、
「痛みなど、症状を抱えているのが正常」であり、
症状を抱えているということが、「生きる」ということではないでしょうか。
このことを、現代に生きる僕たちは、
今一度よく知る必要があると思います。
今日は、
腰痛というテーマですが、
広く「症状」という意味を考え直し、
人の身体に働く不思議な力についてのお話をしてみたいと思います。
それでは、お話していきましょう。
ー今日のお話ー
- 身体に働く不思議な力
- なぜ、症状があることが正常なのか?
- 腰痛の意味
- 症状を出せる身体の凄さを知る
- 症状を消すことよりも…
- まとめ
身体に働く不思議な力とは
僕たちの身体は、
どのようにして生きているか、あなたにはわかりますか?
なぜ、あなたの心臓は動いているのでしょうか?
なぜ、あなたは呼吸ができているのでしょうか?
なぜ、風邪を引いたら、勝手に発熱し、下痢を起こし、嘔吐できるのでしょうか?
ここで、私は、
心臓を動かしている専門的な刺激伝導系の解説がしたいわけでも、
呼吸器の肺が伸び縮みする陰圧の仕組みを解説したいわけでもありません。
科学は、仕組みや働きを解説することはできても、
もっと根源的な、
なぜ心臓は動くのか?ということには答えは見いだすことはできません。
私たちの心臓は、
一体誰の力によって動かされているのでしょうか?
「何か」の力
私たちは、自分の意識とは関係のない「何か」の力によって、
心臓は動かされ、
生かされているとも言えます。
この力の正体は一体なんなのか?
その名前すらもわかりませんが、
昔の人は、それを神と言ったり、宇宙と言ったり、
色々な呼び方でその力に対して敬意を現してきました。
呼び方などはさておき、
僕たちの身体には、明らかに自分の力をはるかに超えた力が働いていると考えられます。
意志とは関係なく働く力で、身体は調和される
この力は、
身体の様々な所に働いています。
例えば、
体内にウイルスや細菌が侵入すれば、
身体は自分の意識とは関係なく、発熱し、免疫力を高め、
必要であれば、嘔吐や下痢、咳や鼻水を引き起こして、
体内から悪いものを出そうとします。
これら一連の働きは、
明らかに僕たちの意志とは違う「何か」の力によって行われています。
この力は、
命が生まれた瞬間から、死ぬまで無条件に働き続けていて、
僕たちの身体を、
常に良い状態に保とうとしてくれている素晴らしい力です。
なぜ、症状があることが正常なのか?
「症状」とは、
現代においては、「悪いもの、取り除くもの」とされていますが、
僕は、
「症状が異常」なのではなく、
「症状を出せる身体は正常」であると考えています。
少し想像してみてください。
もし、あなたの身体が症状を出せない身体だったとしたらどうなるでしょう?
ウイルスに感染しても、発熱して免疫力を高めることもできません。
腐ったものを食べても、嘔吐や下痢で体外に出すことができません。
転けて骨折しても、痛くも、腫れることもないので治りにくくなります。
頭痛やめまいが出なければ、ストレスを避けることができなくなります。
膝の痛みがなければ、もっと歪んだ癖を持ったまま歩き続け、もっとひどい痛みに発展するかもしれません。
このように、
「症状」を出せる身体は、明らかに正常な身体なのです。
自分の意志とは関係なく症状は現れる
あなたは、
自分の意志で発熱したり、嘔吐したり、頭痛を出したり、腰痛を出したりできますか?
できませんよね?
世の中には、
人に依存する手段として、潜在意識的に自ら痛みや症状を作り出すことはありますが、
自分の意志だけで症状を作り出すことは出来ません。
多くの場合、
知らず知らず、意識とは関係なく痛みや発熱などを引き起こします。
では、
その症状は一体、誰のどんな力で引き起こされているのでしょうか?
その力は、
僕たちの意志とは関係なく、常に僕たちの身体に働き続けている力です。
この「何か」の力によって、私たちは、
症状を出し続けて、
身体の調和を保っているのです。
「症状がある」ということは、
その人の身体は、調和を保つ「何か」の力が正常に機能しているということに他なりません。
これが、
「症状を出せる身体は正常」である理由です。
腰痛の意味
では、「腰痛」という症状にはどんな意味があるのか?
いくつか例をあげながら考えてみたいと思います。
まずはじめに、
腰痛という症状の意味は、
完全に一人一人によってその意味は違いますし、
何より、あなたの腰痛の意味は、
あなたにしか気づくことは出来ません。
ここでは、
一例として、
腰痛の悩みを抱えたAさん(仮名)の実例を紹介しますので、
参考にしてみてください。
自分の腰痛の意味に気付いたAさんの実話
数年前から、
仕事の疲れからか腰痛を感じていたAさん。
いくつか病院や整骨院に通ってみても、なかなか改善せず、
知人の紹介で僕の整体庵に来られました。
そこで、
お話をして、身体のチェックをしていると、
明らかに、「行動力、決断力」が欠如している兆候がみられました。
さらに、もう少しお話をしていくと、
仕事を辞めて、独立にチャレンジするかどうかをここ数年悩んでいるが、
家族もいて悩んでいるということを仰られていました。
その後も数回施術とお話を繰り返していくにつれて、
今の仕事に区切りをつけることができれば、
独立にチャレンジすることを決断されたようでした。
それからしばらく、腰痛は消えて、
治療には来られていませんでしたが、
2年ほどのちにAさんとお会いした時には、
すでに独立され、顔も姿勢も当時とは全く違う活き活きしたようで、
当然ですが、全く腰痛もありませんでした。
Aさんの場合、
「決断できない状態」が腰痛という現象を引き起こしていたとも考えられます。
そんなことが本当にあるのか?
と思われたかもしれません。
これは僕自身の仮説でしかなく、
科学的な証明があるわけではないので、
信じるか信じないかはあなた次第という世界ですが、
メンタル状態が身体に影響することだけは確実に存在しています。
症状を出せる身体の凄さを知る
Aさんお話、いかがでしたか?
あなたの腰痛の意味は、あなたにしかわかりませんが、
腰痛の意味を考える上で、ヒントにはなったのではないでしょうか。
大切なことなので、繰り返しますが、
症状を出せる身体は正常であり、
症状を抱えているということが、「生きている」ということなのです。
現代人のほとんどは、
症状が出るたびに、
この症状の原因はなんだ?と騒ぎ、症状のない状態を目指して薬を飲んだりします。
まるで、
症状がない状態が正常であると言わんばかりに、騒ぎます。
しかし、
生きている限り、症状というのはあなたの意志とは関係なく、
身体の調和を保つために発し続けます。
もし、あなたに症状が全くなる瞬間がくるとすれば、
それは「死ぬ」時です。
死ねば、全ての症状が無になりますから。
であれば、生きているということの大切さがわかるはずですよね。
症状を消そうと努力するのではなく、
症状を出せる健康な身体に感謝するべきではないでしょうか?
あなたの症状は、いつだってあなたを護ろうとしかしていないのですから。
症状を消すことよりも…
少しずつ「症状を無くす」という治療行為が、
いかに身体を本来の状態から遠ざけているか、
少しずつわかってきたのではないでしょうか?
「症状」は、消そうとするものではなく、
その意味を考え、感謝することが大切です。
それは、
腰痛であれ、風邪であれ、
精神疾患でも、癌でも、同じだと僕は思います。
「闘病」という言葉がありますが、
病気と戦っている限り、その病気は根治することはありません。
病気は、敵ではなく、治そうとして戦うものでもないはずです。
「病気とともにある」
それこそが、自然界に生きるということなのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
今日は、腰痛をテーマに、
症状を無くそうとする必要のないことをお伝えしました。
「症状がある」ということが、
いかに正常であるかということはご理解いただけたのではないでしょうか。
このような考えには、賛否あり、
特に医療業界からは強く批判されることも承知の上で、
僕は、この記事を書いています。
それでも、この記事によって
身体に本当に大切なことを知るきっかになって頂ければ、いいと思います。
そして、病があるということに感謝し、
幸せで、後悔のない人生を歩んで頂ければ幸いです。
わかりにくい部分もあったかもしれませんので、
もっと深く知りたいという方は、ぜひご質問ください。
それでは、今日はこの辺で!