おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
今日は、
「2人目妊娠中のSさんがつわりで起き上がることも辛かった症状が消えて、楽しいマタニティ生活を送れた」改善例です。
Sさんは、現在妊娠8週でつわりがピークを迎えていました。
お話を聞くと、1人目妊娠中も同じような「唾液や痰」が止まらない症状の「つわり」があり、
産婦人科医からは、「安定期になれば治るよ」と言われていたそうですが、
安定期になっても治らず結局そのまま出産するまで治ることはなかったそうです。
(これはかなり辛いです…)
今回妊娠がわかったときはそれほどつわりはなかったそうですが、6週目くらいからつわりが起き始めて、
「あ、やっぱり来たか…」という感じがしてくると1人目の時と同じつわりが想像通り現れて来ました。
症状は1人目と同じ唾液や痰が止まらなくなるつわりで、
夜も寝ていると唾液で口がいっぱいになり、一日中ティッシュ箱を抱えて生活をしなければ行けなかったそうです。
上の子の赤ちゃん返りもあるし、家事もしないと行けないけど、ご飯も作ることができず、
夫に頼りっぱなしの日々にSさんもげっそりした顔をされていました。
Sさんつわりが改善していった経緯と、
つわりの本当の原因とは何か?
そして、
つわりを軽減する自宅でできる方法についてもお話をしてみたいと思います。
つわりの正体がわかれば、つわりに必要以上に苦しめられることはなくなります。
ぜひつわりで悩むあなたにとても参考になるお話だと思いますので、読んでみてください。
それではお話しして行きましょう。
お客様
Sさん(仮名) 34歳 女性
お子様1人
現在第二子妊娠中(来院時、妊娠9週)
来院日、改善までの治療期間と回数
平成29年5月
治療期間:約2ヶ月
治療回数:8回
お悩みの症状と経緯
妊娠6週すぎからつわり症状が現れ始める。
つわりは、唾液、痰が止まらず出続けるというのが中心で、
外出するときも常にティッシュを箱で持ち歩くほどであった。
又、食欲はあるものの、食べると吐き気を催すので、
果物くらいしか食べられない状態。
体重は妊娠時より約6kg減少し、頭痛やめまい、肩こりも強く出ている。
第一子を妊娠中も、全く同様のつわりがあり、
安定期に入っても改善はなく、出産時までつわりを抱えていたことから、
「又今回もあのつわりの辛さに耐えなければ行けないのか…」と思うと、
この先の妊娠生活がとても不安で、産婦人科医に相談するが、
「安定期になったら治るよ」と軽く言われ、余計に不安になったとのこと。
色々調べてもつわり症状をみてくれる医療機関はなかったが、
妊娠中に通える整体院があり、つわり症状も診てくれるとのことで整体庵大空に相談してみることにした。
整体検査による所見
整体で体をチェックすると、
足が冷たく、手、頭、顔は熱っぽさがある。
かなり眼の疲労があることを示す体の硬直もあり、
肩の動きも悪い。
検査目的で頭に登った熱(気)を下げてみると、
Sさん自身が驚くほど瞬時に唾液が止まり、
肩周りも軽く動きが良くなる。
この傾向から、眼の疲労と気が上がりすぎることによって、
つわり症状をきたしていると考えて施術を開始することにした。
初回整体開始
まず、頭に上がる熱を下げるよう整体で整えていく。
熱が下がる整体ポイントとしては、
額、腹部、両手のしこりを改善するように整体を施していく。
熱が下がり、
上がっていた気が静まるに連れて、唾液が消えていき、
Sさん自身も普通に仰向けで寝ていられるようになる。
自宅では唾液で口がいっぱいになるので、
上むきでは5分も寝ていられないそうだが、
今はこのまま眠れそうなくらい唾液が出ない。
気の上がり、上半身に熱が溜まる状態を回復することが、
最後に、眼の疲労が強かったので、つわりで寝ている時に、
スマホでつわりのことに関して調べたりしていると言われていたので、
それを控えるようにお願いして初回の施術は終了することに。
ここで、Sさんにもお伝えしたこと「つわりの正体」について僕なりの考えをお話したいと思います。
「つわり」で悩む方に知ってほしい「つわりの正体」とは?
つわりはなぜ起こるのか?
医学的には、原因不明とされていますが、有力なものに、
胎盤が形成される前に出るホルモンであるhcg(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが原因ではないかと言われています。
ですが、hcgそのものは全ての妊婦さんに出ていて、
つわり自体は妊婦さん全員にはないことを考えると、
そのホルモン自体がつわりの原因ではないことがわかります。
科学的なことは別として、
東洋医学ではつわりは、
「胎児が育ちやすい母体内環境を作るための反応」と考えています。
例えば、「吐きつわり」は、
体内の不要なものを吐くことで血液を綺麗にする意味があると考えられます。
「食べつわり」は、
栄養不足だから食べたくなる状態か、普段を違うものを食べたくなるのは、
普段とは異なる体内環境にするために必要なものを食べたくなる反応と考えられます。
そして、sさんのような「唾液や痰が止まらないつわり」は不要なもの(不要な栄養素や感情など)を体外へ出すと同時に、
上がった気を下げる働きがあると考えられます。
このように、つわりには、
不要なもの(栄養素や感情、重金属など)を排出し、必要なものを摂る、ということを通して、母体の体内環境を自動的に整える体の反応であると考えられます。
ということは、
「つわり現象」そのものは決して悪い症状ではなく、
その証拠につわりで体重が数kg〜十数kg減少しても、
胎児は順調に大きく成長していることがほとんどです。
つわりはとても辛いです。
ですが、そのつわりによって胎児は成長することができていると考えると、
つわりは邪魔なものではないとも言えますよね。
体の声に従って生活することが必要なのかもしれません。
2回目の整体(初回整体から7日後)
前回の施術後、4日間ほどはつわり症状もなく過ごせた。
数日前から少しつわり症状が出てきたとのこと。
再度検査すると、
初回同様、気の上がりとあしの冷えがあり、
眼の疲労もまだ体には出ていた。
整体ポイントは初回同様の方法で行い、
今日はつわりを改善するセルフケアの方法である「熱めの足湯」をしながら、
sさんのつわりの原因になる目の疲労を改善するセルフケア方法と「不安という感情」についてお話をすることにした。
つわりを軽減するセルフケア方法
つわり改善法①足湯
そのまま、バケツにお湯を張って足を温める方法。
特に時間帯もなく気分のいい時に行うといい感じです。
上がった気を下げて、足に気を下ろすために少し熱めのお湯にします。
お湯につけている時間はだいたい3〜5分程度。
お湯からあげた足が真っ赤になってれば完了です。
この時、片方のあしがまだ白いようであれば、その足はまだ冷えているので、
再度片足だけで1分ほど温めるとなおいい感じです。
つわり改善方法②目を温める
目を温めることでも、
脳の思考を休ませて、気を下げる働きがあります。
レンジで温めた濡れたタオルを畳んで目の上に置きます。
このままタオルが冷たくなるまで15分程度置くことで、
タオルの温度変化により血流が改善し、
頭付近に溜まった熱を温め切ることで下ろす作用があります。
6回目の整体(初回整体から1ヶ月半後)
Sさんのつわり症状もかなり軽減しており、
時期的に安定期に入りつつあることもあってかなり快適な生活を送れているとのこと。
つわりはなくなり、体質改善が行えたので、
残り2回で、妊娠中と産後の過ごし方についてご指導を行い、
施術を終了しましょうということになった。
sさん自身、
「1人目の時に出産時までつわりに苦しんだ経験もあって、
妊娠した喜びと同時に、不安も大きくなっていたことが、
整体を受けて、先生と話をすることによって、
不安あ和らいでくると同時に、つわりも治ってきました。」と言われていて、
「不安という感情を流す」という効果もつわりにはあるのかもしれないなと今回の整体を通して感じることができた。
8回目の整体(初回整体から2ヶ月半後)
本日で、妊娠中と産後の過ごし方についてもお話し、
また何か不安なことがあれば連絡くださいということで、整体を終了することに。
今回は、不安という感情、眼の疲労から気が上がり、つわり症状を引き起こしているという事例でした。
つわりを抱える方は、
妊娠や出産、産後の生活などに大きな不安を感じている方が多く、
その不安という感情を処理するためにつわりを引き起こしていることがあります。
不安と目の疲労
眼は興味深いもので、
自分の見ようとした世界が見えてしまいます。
不安を感じやすい人は、スマホで情報を調べても不安要素ばかりが目に入り、
その影響から眼が疲労して、
気が上がりやすくなってしまいます。
スマホで眼が疲れるというよりは、
自分自身がみようとした世界によって眼が疲れるということも言えそうです。
目の疲れとは、不安や現実と理想とのギャップが強ければ強いほど疲労してしまうのかもしれません。
今回のsさんの事例では、
安心感を得たことで、不安が和らぐと、それによってつわり症状が軽減しました。
つわりは産婦人科では、
「ああ、つわりね。大丈夫よ。安定期になれば治るから」
くらいな軽い感じで扱われると、
またそれに対して不安を感じるのかもしれません。
助産師や産婦人科医が、
自分の話をはじめは聞いてくれなくても繰り返し、
言い続けることも必要かもしれませんね。
医師や助産師さんといい関係を築いていくこともつわりの軽減には必要なことなのかもしれません。
振り返り
今回のポイントを整理したいと思います。
- つわりは胎児にはそれほど影響がないこと
- つわりは体質改善のために行われる体の自動調節であること
- 不安などのマイナス感情は眼に影響すること
- 眼の疲労は気の上がりを招きつわりを強めること
- つわりそのものは決して悪くはなく、むしろ体質を自動で改善できているという点で「つわりになれる体は健康である」ということ
この5つがつわりのポイントになります。
辛く、なかなか周りにも理解されない症状のつわりですが、
決してつわりは悪いことではないことだけは覚えておいてくださいね。
あまりにも強いつわりで、不安で仕方ない方は、
早めに整体庵大空にご相談ください。
ぜひ、あなたがつわりを乗り越えて、
元気な赤ちゃんを出産し、産後も元気に過ごせることを祈っています。
それでは今日はこの辺で!