おはようございます。
整体庵大空(だいくう)の下大前と申します。
今日は、
『モートン病に悩む方にオススメ!足の痛みが劇的に軽減する「足袋生活」』
というお話をさせていただきたいと思います。
最近、なかなか見かけなくなった『足袋』ですが、
非常に歩きやすく、足の運動が正しい方向に導かれるので、
モートン病や外反母趾、足底筋膜炎など、
足のトラブルを抱える人にとてもオススメです。
若干、
現代の服装にミスマッチ感は否めませんが…
それでも着こなし次第では普段使いも全然可能ですし、
自宅内だけでもぜひトライしてみてください。
これは体感してみた人だけがその変化を実感できると思います。
それでは、お話していきましょう。
ー今日のお話ー
- モートン病の原因
- 足袋と雪駄は母趾を本来の動きにする
- 足袋ソックスより、足袋
- 足の解剖学
- 母趾と心の関係
- まとめ
モートン病の原因
モートン病は、
足の3、4足指に痛みと痺れのような感覚が、起こる症状で、
歩くと、急激に痛みが発生することから、
体重をかけることも、歩くことも、とても苦痛になる痛みです。
モートン病が厄介な点は、
なかなか治療を重ねても、改善しにくい点にありますが、
あるポイントを抑えれば、劇的に症状が変化します。
それが、『足の親指』です。
そもそも、モートン病は、
足の親指が正しく機能せず、
本来体重を支える足の親指で体重を支えられなくなった結果、
体重を支えることが苦手な、足の第3・4指に過剰に体重がかかることによって、
発生します。
ということは、
母趾をうまく機能させることが、
モートン病改善のコツになります。
それを履物で、行う方法が「足袋」です。
では、足袋にどのような意味合いがあるか、
お話していきましょう。
足袋と雪駄は母趾を本来の動きにする
今回使うのは、
コハゼのある、伸縮性のない足袋を使います。
量販店では、販売しているとことは、少ないですが、
祭り用品のお店や、ネット通販では比較的簡単に手に入りますので、
試しにご購入してみてくださいね。
足袋を履いて…
鼻緒のある草履などを履くだけです。
これで歩くことで、自然と母趾がうまく機能するようになっていきます。
早い人なら、
普通の靴なら歩くのが怖いけど、足袋なら全然普通に歩けるという人もいるほどです。
足袋と鼻緒のある履物は、
足のトラブルだけではなく、
膝の痛みや、腰痛、肩こり、頭痛にも効果がありますので、
ぜひお知り合いの方たちと足袋生活を実践してみてくださいね。
(下の動画は、鼻緒の履物が身体のバランスにどんな影響があるかを実験した動画ですので、ご覧ください)
足袋ソックスより、足袋
足袋ソックスという、
足袋風のソックスが最近は売られています。
僕も、普段履いていますが、
足袋ソックスよりも、足袋の方が断然歩きやすくなります。
おそらく素材に、伸縮性があるかないかの違いなのですが、
かなりの差がありますので、
モートン病など足のトラブルで悩む方は、
ぜひ伸縮性のない、昔ながらの足袋を履いてみてください。
僕の個人的な考え方ですが、
五本指ソックスは足によくないと感じています。
長い時間を歩いてみるとわかりますが、
五本指ソックスは、足の負担が大きく、足袋の方が楽に歩けることがわかると思います。
興味ある方は、足袋と五本指ソックスを履き比べてみてください。
違いがわかりやすいと思います。
足の解剖学
足の筋肉の構造からみても、
足袋はとても理にかなっています。
下の足の筋肉図をみてみてください。
足を動かす筋肉は、
母趾以外の4本の指には曲げるのも、伸ばすのも、4本同時に動きます。
それに対して、
母趾は独立して動かすことができる構造をしています。
筋肉、腱の構造はこのように母趾だけが独立した構造を取っています。
私たち日本人が日常の動きやすさを重視して、
母趾だけを独立させた足袋を作ったのは、解剖学的に考えても非常に合理的だったということですね。
当時は当然解剖学なんてわからなかったでしょうが、
でも母趾を独立させた方が足が動きやすいとか、
体が軽く動くとかを体感で確かめて、あの足袋の形になって行ったのですね。
歴史的にみても、
解剖学などの知識以前に、人の体感や感覚の方がよほど優れていることがわかります。
しかし、現代では、
感覚が信じられず、科学的な根拠か、
大勢が行なっていることであれば疑いなく進めてしまうことが多いですよね。
五感を頼りに生きてみてもいいのではないでしょうか。
母趾と心の関係
最後に少し、
視点を変えて母趾と心についてのお話に触れてみたいと思います。
以前にも何度かお話はさせいただいているのですが、
母趾はメンタル的な反応が出やすい部分で、
「行動力、意志力」という心理状態を表しています。
意志が決まり、行動をしている人の母趾には触ると充実し力がみなぎっていますが、
迷いの中で行動できないでいる人の母趾、力が抜けてふにゃふにゃの状態になっています。
これは行動していることがよくて、迷うのが悪いとか、どちらがいい悪いというものではなくて、
ただそういう心の状態を示しているということです。
そして、母趾に力が入らないと外反母趾やモートン病といった足のトラブルを引き起こすことに繋がります。
モートン病に悩んでいる人は、
小さなことでも日々「決断」して、「行動に移す」ということを意識してみてください。
決断とは、
やることを「決」めることでもありますが、
やらないでいいことを「断」つ意味も含まれます。
ちょっとしたことから決断する癖をつけていくことで、
母趾の力感は回復して、足のトラブル改善の手助けとなるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日は、モートン病など、足のトラブルで悩む人に、
足袋を試していただきたいという内容をお話しました。
やはり、
日本古来からあることは、
理屈や理論ではない、身体に馴染みやすい感覚があります。
ぜひ、
現代生活の素晴らしさの中に、
昔からある伝統的なものの良さを取り入れてみてください。
きっと、素晴らしい気付きがあると思います。
もしわかりにくいことがあれば、いつでもご質問ください。
それでは今日はこの辺で!