おはようございます。
人の可能性を広げる天才整体師 下大前です。
今日は、
「他の整骨院の施術で悪化し、歩くことも辛かった足底腱膜炎の痛みが、たった6回の整体施術で改善した例」のお話です。
Cさんを施術する過程で、
- 症状を取ろうとする対処療法は、逆に悪化させてしまうこと
- 身体が良くなろうとする力を後押ししてあげることが大切
この2つのことを、改めて気づかされました。
Cさんの場合、
一度、他の整骨院で施術を受けて、足底腱膜炎が悪化したケースで、
自然に発生した足底腱膜炎と違い、人が変に施術をして悪化した状態を回復させることは、
非常に厄介なのですが、
今回は、6回という短い施術で回復に至りました。
やはり、整体施術という行為は、身体に与えるダメージは軽い施術であっても、
刺激量や時間などを誤ると、これだけ悪い影響を身体に与えることを、再認識させられます。
まずは、その経緯をお話します。
お客様
Cさん(仮名) 39歳 女性
大阪府交野市在住
来院日、改善までの治療期間と回数
平成27年8月
治療期間:約1ヶ月 半
治療回数:6回
お悩みの症状と経緯
Cさんが、初めに足底腱膜炎を感じ出したのは、半年ほど前に遡ります。
痛みを感じだしてしばらくは我慢していたそうですが、
なかなか我慢できず、近所の整形外科に行ってみることにしたものの、
「骨には異常ないからこのまま様子をみましょう」
と言われ、これでは治らないなと感じたCさんは、
近所の整骨院に行くことにしました。
整骨院の先生には、
「筋肉が硬くなり、足が動きにくくなっているから、まずこれをゆるめましょう」ということで、
マッサージ?のような施術を受けることになりました。
Cさん曰く、その施術がとにかく強く押す方法で、
痛いと言っても、口では緩くしますと言うもののやっぱり強く押されて、
とても痛かったそうです。
帰り道や、施術翌日も痛みが強いままでしたが、
それで、良くなると信じて、
このまま週1回のペースで、約3ヶ月ほど通うことにしましたが、
足底腱膜炎が良くなるどころか、
少しずつ悪化して、
挙句、マッサージされた場所に内出血が出てきて、
足底腱膜炎の痛みなのか、内出血の痛みなのか、
わからないほど、痛みが悪化してきてしまいました。
「このまま続けていても良くならないな…」
そう感じたCさんは、
「別のところに相談してみよう…」
と思い、色々な人に相談したり、ネットで調べたりして、
整体庵大空のことを知り、少し遠方ですが行ってみようと思い、
来てくれました。
整体検査による所見
整体検査(筋力、感覚反射、バランスなどの検査)で体をチェックすると、
まず、際立っていたのが、
Cさん自身の足裏の痛みの原因として、
目の疲れ、女性器(卵巣ー子宮)含めた内臓の疲労がとても強く出ていました。
その影響から背骨にも力が抜けている部分があったのですが、
ところどころに強い指圧で受けた影響か、
内出血や、異常な歪みかなと感じる部分もみられ、
表情も暗く、痛みも強いので、とても辛そうでした。
お話を聞くと、
婦人科疾患を患っていた経緯もあったそうで、
まずは、生殖器や、目の疲労を中心に整体を行うことにしました。
初回整体開始
初回整体では、
まず、疲労が強い、眼と内臓の整体から行うことにしました。
特に婦人科系と足裏の痛みは、大きな関係があることを、
経験的にわかっていたので、
その整体を数分行うだけで、
立ってみると、足裏の痛みが半分ほどに低下し、
Cさん自身もとても驚かれていました。
そのまま調整を進め、
体の変化もかなり出ていたので、下腹部の冷えに注意して欲しいことをお伝えして今日は終了することにしました。
婦人系疾患と、足裏の痛みの関係とは?
Cさんのように、婦人科系疾患と足裏の痛みが関係しているケースは、
少なくありません。
一般的に、この関係はあまり深く知られてはいないのですが、
僕がこのことに気づいたのは、
足裏の痛みが強い患者さんを何百人とみているうちに、
その人たちの過去の病歴などを調べてみると、
婦人科疾患(更年期症状や、生理痛、不妊症など)を同時に持っていることがわかりました。
さらに調べて行くと、
足裏やかかとの痛みは、
「身体が婦人科疾患を調節するために、
足裏にかかる重心を変えて、調節しようとしている」ことがわかって来ました。
ということは、
「足裏の痛みそのものは決して悪いことではないかもしれない?」
「足底筋膜炎は婦人科疾患の調整のために出ているのではないか?」
という仮説が、僕の中で生まれて来たのです。
さらにそれを検証して行くと、おそらく間違いないのではという結論に至りました。
婦人科に影響している内臓や頭部の調整を行うことで、
結果的に、身体が足裏に痛みを作る必要がなくなれば、
自然と痛みは引いて来ます。
痛みはあなたを悩ますためにあるのではなく、
身体の何かを調節するために必要な現象なのです。
僕たち人間は、痛みを苦痛なものとして身体から排除しようとしますが、
本来は、痛みを含めた症状に感謝しなければいけないのではないでしょうか?
このことが腑に落ちると、身体への考え方が、
大きく変革すると思います。
「あなたが今悩む痛みは、なんのために存在していますか?」
このことを一度考えてみることも必要ではないでしょうか。
2回目の整体(初回整体から1週間後)
1週間、調子はどうでしたか?と聞くと、
「初回整体をしてもらった帰りから、本当に痛みが回復し、
まだ少し痛みはありますが、かなり楽になっています」
とのことでした。
いい整体の反応だったので、
初回と同様にこのまま整体ポイントを変えることなく、
行うことにしました。
2回目も、眼を中心に、内臓の調整を行い、
自宅で行う、身体のバランスを調節をするための「ヒモトレ」をお伝えして、
様子をみることにしました。
4回目の整体(初回整体から1ヶ月後)
かなり痛みも改善している模様で、
話を聞くと、
普通に歩くことができて、
京都市内の方まで、観光に行けるほどに回復したとのこと。
身体をチェックすると、
初めに比べて体のバランスが整い、とてもいい状態です。
状態もいいのですが、
できるだけ再発を予防するために、
食生活の指導をあと数回かけて行うことを説明して、
今日は終えることにしました。
Cさん自身もとても喜んでくれて、
歩ける距離も増えて、外出も少し楽しくなって来た様子で安心しました。
6回目の整体(初回整体から1ヶ月半後)
6回目もとてもいい状態のままで、
食生活の改善も少しずつ出来てきたので、
一旦治療は終了することにしました。
でも、定期的にメンテナンスをするためにその後も来てくれています。
今回の足底腱膜炎の整体を通して、
食生活の改善や、身体のバランスが愛染したことによって、
この先ある、不自然な怪我や病を予防できることに繋がるので、
こう考えると、
起きる出来事に、マイナスなことはないですねと、Cさんとお話していました。
起こる出来事をプラスに捉えて行くことが大切なのかもしれません。
振り返り
今回は、
病院や整骨院に行っても改善せず、悪化してしまった足底筋膜炎が改善して行く事例をご紹介しました。
この事例から、
痛みは決して無意味なことはなく、
全てに意味があります。
内臓疲労を溜め込む、食生活や、物事の考え方、
またバランスを通して体を扱う感覚が大切であることがイメージできたのではないでしょうか?
人の体には、無駄なことは起きません。
必ず、そこには気づきがあり、何かしらの意味が込められています。
それを受け止めることが重要であり、
ただ症状を消そうと躍起になることが重要ではないのです。
同じような、悩みを持って、
自分がやりたいことをやれなくなっている人が大勢いると思います。
でも、安心してください。
今のあなたの体の痛みは、必ず身体の中で何かを調節しようとしている結果起きていることなのです。
もし、どこに行っても良くならず頭を抱えていらっしゃれば、
一度、僕にご相談ください。
それでは今日はこの辺で!