おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
今日は、
『熱中症対策で本当に考えるべきこと ー水分摂取だけが熱中症予防ではない?ー』
というお話です。
1990年代から、熱中症による死亡者数は年々増加し、
今年も記録的な酷暑だとメディアで連日を大々的に報道していますね。
しかし、
テレビなどで熱中症対策といえば、
毎年決まって、水分を摂る、塩飴舐める、不要な外出をしないということを言うばかりで、
その結果、熱中症で亡くなる方は一向に減るどころか、残念ながら毎年増加傾向です。
これが何を意味しているか?
テレビなど一般的に言われている熱中症情報は、
間違っているか、的外れであると言うことを意味しています。
熱中症が日本人に激増し始めたのは、
1994年頃からで、この年は今年(2018年)のような記録的酷暑の年だったようです。
そこを界に、現在までの20数年間、熱中症死亡者数は激増し、
当時の2〜3倍近くまで増えています。
この原因として、多くの専門家はテレビで、
地球温暖化の影響で、気温が上昇しているからだと説明しています。
ですが、これははっきりデータで否定できます。
過去100年間の平均気温は約0.8℃上昇してはいますが、
熱中症が増加し始めた1994年からの24年間は、
気温の上昇はなく、
にも関わらず、この24年間で熱中症で亡くなられる方が急激に増えています。
と言うことは、
気温の上昇は熱中症になりやすくなることはあっても、
それが死亡に至るまで重篤化することの原因は、
気温以外にあると考える方が自然ですよね。
では実際、
熱中症の本当の原因と、適切な対策にはどのような知恵が必要なのでしょうか。
細かくいえば、
個人個人によって異なることもありますので、
今日はブログで書ける範囲のことをお伝えしたいと思います。
ご興味ありましたら読み進めてみてください。
それではお話していきましょう。
ー今日のお話ー
- 熱中症の5つの原因
- 汗腺を活発にする環境を大切に
- 熱中症対策のまとめ
熱中症の5つの原因
熱中症の原因として、
テレビを始めメディアの情報を鵜呑みにしている人は、
- 水分不足→水を飲んで予防
- 塩分不足→塩飴舐める?でも減塩を推奨する変な世の中
- 暑いところにいる→外へ出ないことが対策
などでしょう。
しかし、これらは、
間違っているとは言えないまでも、
もっと根源的な問題は無視していると言えます。
テレビという情報源から発せられる情報は、
どこか正しいものという前提で観る傾向にあります。
まず、テレビやメディアに洗脳されやすい人は、
よく理解しなければいけないのは、
テレビは視聴者の利益など一切考えていません。
テレビが考えることは、
視聴者の利益ではなく、
番組制作費を出してくれるスポンサーの利益と、
視聴者が飛びつくかどうかだけで、
視聴者のために、もっといえば世の中のために番組を作ることなどはありません。
もっと視聴者の利益になることを放送するのであれば、
熱中症の本当の原因や、その対策法なども、
今のような毎年同じことを言い続けるようなことにはならないですからね。
ここ数年、流行る医療番組。
「こんな症状…もしかしたらこんな病気かも?」と煽り、
医療関係者が出演し、その病の怖さを語るものが多いですね。
そのスポンサーの大半は、
製薬会社など医療に関連する企業です。
この番組をみて、怖くなり、病院へ行き、治療受ける。
その結果、番組制作費として出資しても、十分回収できると言う算段です。
そして、その情報に振り回され続ける日本人。
私たちはいつまでこんなことを繰り返すのでしょうね。
話は少しそれましたが、
熱中症の原因として考えられることをみてみましょう。
1、快適環境が熱中症の原因に?
室内環境を快適に保つ代表家電はエアコンですね。
エアコンといえば、
熱中症にならないために絶対いるでしょ?っていうものですが、
便利は不便を生むもので、
熱中症の原因にもなりかねません。
エアコンは、
1990年代から大幅に普及を始め、
各家庭について、今では各部屋にあり、
最近では、都会でエアコンがない室内環境を探すことの方が難しいくらいですね。
エアコンの普及率が全世帯の70%を超えたあたりから、
熱中症死亡者数も激増を始めました。
始めに断っておきますが、
エアコンが悪い訳ではなく、
人の活動量が下がり、
室内環境が涼しくなると共に、
屋外で活動する量も減ったことで、人が汗をかく量が減ったことも、
熱中症になりやすくなる原因です。
真夏の室内ではエアコンは必要ですが、
暖かくなる4月、5月あたりからしっかり屋外で動くことで、
汗をかいて、汗をかける身体にしていくことが体温調節をスムーズにしてくれますね。
汗をかくこと=汚い、不潔、泥臭い、古臭い
みたいなイメージがつきまとっているようですが、
とても残念です。
この自然界に生きる全ての生き物は、
環境に適応するという原則があります。
先日、日本でも41.1℃という過去最高記録を記録したそうですが、
人間は45℃〜50℃という環境でも、
生きて行く事が出来ます。
24年前から気温は変化していないということは、
私たち日本人が暑い環境に適応できなくなったということなんですね。
真夏になり急に順応しようとしてもダメなので、
春先から屋外にいる時間を増やす事が大切です。
2、食生活、睡眠不足も熱中症に
西洋化した食生活、
睡眠不足も熱中症になりやすくなりますので注意が必要ですね。
肉食、野菜不足の食生活では、
体内環境が酸性に傾き、血液がドロドロになり、
この状態で脱水になると、より血液がドロドロになり、
熱中症が重症になりやすくなります。
僕が学生時代、
隣の高校の野球部で、
5人が熱中症で病院に運び込まれたという情報が入ってきました。
後々わかったのですが、
この5人は仲が良く、
前日の練習後、一人の家に集まり、
朝方までゲームなどで遊び、
そのまま野球の練習に行き、熱中症になったということでした。
必要な睡眠時間は人により個人差はありますが、
必要な睡眠が足りていない状態で、
激しい運動を行うことはやはり危険です。
ただ水分補給だけが熱中症対策ではなく、
日々の食事内容、生活習慣も関連していることも忘れてはいけませんね。
3、血圧降下剤、利尿剤の服用で熱中症が重症化する?
熱中症は、大きく、
0〜5歳前後、小学生〜60歳くらい、高齢者と大凡ですが分けて考える必要があります。
0歳〜5歳くらいまでの乳幼児が熱中症になる場合、
体温調節がまだ未熟なことと、
周囲に意思表示を言葉で出来ないということもあり、
重症化する事が多いです。
実際、熱中症で死亡するケースでは高齢者が圧倒的ですが、
次に多いのが乳幼児です。
小学生から60歳くらいまでは、
気分が悪くなったりすることはあっても、
熱中症で命を落とすところまで行くケースは比較的少ないので、
普通に暑い環境に慣れていさえすれば大きな問題になることは少ないですね。
そして、
もっとも熱中症が重症化して命の危険があるのが高齢者です。
特に、医学的には常識ですが、
スポンサーの関係でテレビ等で出ることはない情報で、
血圧降下剤、利尿剤などの薬を飲んでいる方です。
こういった情報は医学を学ぶ人には常識ですが、
テレビなどで発信すれば、
その番組にはスポンサーの企業がつかなくなりますから、
なかなか言えないわけです。
これらの薬を服用していて、
熱中症で脱水傾向になると、
腎不全を起こし重症化する事が多いのですが、
今や、内科に通う高齢者のほとんどが、
高血圧の薬やコレステロールの薬はかなりの方が服用されています。
そもそも、高血圧、コレステロールの薬は服用する意味もなく、
その必要もないと日本以外の先進国では常識になっていますが、
日本人だけが、血圧とコレステロール値は低い方がいいと薬を飲んでいます。
(これらの薬がなぜ必要ないかは、今回のブログの主旨とは異なるので、
今回は書きません)
降圧剤、利尿剤が必要かどうかの議論はさておき、
それらの薬を飲んでいる方は真夏の時期は注意が必要ですので、
気をつけてくださいね。
4、減塩という嘘が熱中症の原因に
減塩というのは、=健康にいい。みたいなイメージで洗脳されていますが、
本当にそうでしょうか?
※塩についての歴史や細かい情報は、
今回は省きますが、気になる方は、こちらを参考にして見てください。
●「妊娠中は減塩」は間違っていた…9割の妊婦さんが知らない塩の本当の力とは?
(妊娠中のお話ですが、基本的に情報自体は塩のお話です)
塩には、大きく人口精製された精製塩と、
海水を煮詰めたり、岩塩を砕いた天然塩とに分けられます。
精製塩は、取りすぎると高血圧になりますが、
天然塩は自分が美味しいと感じる濃さで摂っても健康を害するどころか、
原因不明の病やアレルギーが改善したという例がたくさんあるほどです。
つまり、減塩が必要なのは精製塩を摂りすぎた場合のことを言っています。
精製塩は戦後、アメリカの占領下で日本に広まり、
戦前までは天然塩しかありませんでした。
そして、戦後、天然塩を製造してはいけないという法律が出来、
つい最近までその法律のために日本では海水を煮詰めて天日干しして作る、
天然の海塩を製造販売することは禁止されていたことは、
ほとんどの方は知らない事実です。
身体にいい塩を作ることを禁止し、
身体に悪いとわかりきった塩を日本に拡める信じられないような法律ですが、
これが事実であり、
国民を健康にさせないための法律とも言えます。
精製塩、減塩によって体内の塩分、ミネラルが不足した身体では、
少しの汗でも脱水傾向になりやすく、
熱中症が重症化しやすく危険です。
まずは、日々料理で使う調味料を、
出来るだけ昔ながらの製法で作った本物の調味料に変えてみましょう。
それだけで劇的に変化する方も少なくないありません。
5、運動不足
環境とも重なりますが、
現代では20年、30年前に比べて運動量は低下していますね。
その結果、汗腺が退化し、
汗がかけず、体温調整がうまくいかないという悪循環になります。
都会では、
駅近の場所なら、
電車、駅、地下道、といけば涼しくて、
エスカレーターやエレベーターでほとんど徒歩がいらないところもありますし、
現代では、
都会よりも田舎の人の方が車の普及で歩かないということもあるそうです。
春先からほぼ運動せず、
暑くなり、汗をかかないといけない時期になってしまう頃には、
体温調整がうまくいきません。
テレビでも、
学生や、高齢者などあまり屋外にでない人の方が熱中症にかかりやすく、
運動部活生などが熱中症で重症化するというケースは比較的少ないですよね?
日頃から暑い環境で運動すること自体が、
熱中症を予防する上では大切なことなんです。
無理は禁物ですが、
できるだけ屋外で汗をかくことを心がけましょう。
汗腺を活発にする環境こそが予防になる
先日、朝から草野球をしてきました。
偉そうなことを書いてきましたが、
僕も整体している環境では、
空調が効いてる、涼しい環境にいる時間が多いです。
なので、今のこの時期に草野球をすると、
僕はピッチャーキャッチャーでもないのに正直、結構しんどいんです。笑
しんどいなーとは思いつつ、
2時間ほどで1試合が終わるのですが、
試合の終盤に差し掛かると、
それまで暑かったはずなのに、
暑さのしんどさはいつしか感じなくなってくるんですね。
暑い環境で、
普段は閉じている汗腺がフルに開いて、
滝のように汗をかくと、
体温調整がうまくいくからなのか、
暑い環境に順応して、少しの風が涼しく感じるようになります。
やっぱり、暑いからこそ、
テレビの情報に怖がって、涼しい環境で水を飲んでいるのであれば、
暑い環境に身をさらけ出すことが大切だということを改めて体感しましたね。
エアコンや水分補給も、
もちろん熱中症対策にはなります。
しかし、
それは本当に一時期のことで、
それ以前に大切の方が大切なことは多いんです。
毎年熱中症の時期になれば、
同じことを繰り返していますが、
そろそろ日々溢れかえる常識を疑ってみていくことも必要ではないでしょうか?
熱中症対策のまとめ
最後に熱中症対策をまとめてみましょう。
- エアコンなど涼しい環境にいすぎない
- 和食中心の食生活、十分に睡眠を
- 減塩ではなく、天然塩を適塩で摂ること
- 春先から屋外で少しずつ暑さに慣らしていく
- こまめな水分補給
- 無理ない範囲で暑い環境で汗をかく
本日、ご紹介できるお話はここまでですが、
人により、熱中症になりやすい人、そうでない人、
あることで熱中症になりやすくなる人もいて、
個人差が大きくあります。
自分に合う熱中症対策は何だろう?と気になる方は、
整体を受けにきた時にぜひ聞いてくださいね。
個人個人に合わせた知恵をお話しますので。
熱中症や脱水症状は、
重症化すると危険ではありますが、
それに至るまでの日常を見直し、喉の乾きなど自分の感覚を大切にしていれば、
それほど怖いことではありません。
むしろ、
テレビに洗脳されて、
過剰に熱中症に怯えて、夏の暑さに怯える人が多いです。
夏は熱中症が怖い。
春は花粉症が怖い。
秋冬は冷えてインフルエンザが怖い。
日本人は、何かに怖がっていないと生きていけないのでしょうか?
夏の暑さ、冬の寒さ、秋の肌寒さ、春の陽気、雨や台風。
これらに私たちが普段どれほどの恩恵を受けているのでしょう。
そのことを忘れ、自分たちの都合だけで季節を考えるのは、
そろそろやめましょう。
自然は時に猛威を振るい、
人命を奪うこともあります。
ですが、
それ以上に多大な恩恵を受けているからこそ、
私たちは日々を生きることもまたできているのです。
四季の流れに沿って生活していれば全てがうまくいきます。
そのことを忘れないでください。
今日は熱中症に関するお話をさせていただきました。
個人的な熱中症の質問については、
気軽にお尋ねくださいね。
わからないことはなんでもご質問ください。
それでは今日はこの辺で!