おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
今日のお話は、『9割の人が知らない「股関節の痛みを改善するコツ」とは?』という内容です。
このブログを読まれている方は、今股関節に痛みを抱え、いつも通りの生活が送れなくなっているのではないでしょうか?
股関節の痛みがある時、対処法や治療は痛みのある股関節に行いますよね。
例えば、右股関節に痛みがある場合、
右の股関節の状態を見るために右の股関節の検査をしたり、
右股関節のリハビリを受けたり、注射を受けたりすると思います。
しかし、
それらがもし、実は逆効果の治療法だったとしたらどうでしょうか?
あなたが今、病院や整骨院に通っているが股関節の痛みが改善しないのであれば、
治療を行う根本的な発想が間違っている可能性が高いです。
こういうようなことは整体をしていて日常よく遭遇するケースで、
病院や一般的な整骨院でも、
基本的に痛みが出ている右股関節の検査や治療が中心になるので、
一般の患者さんがそう思うのも仕方ないことです。
では、本当の原因とは一体どこにあるのか?
様々な見解があり、一概に「絶対にこれ」とは言えません。
しかし、このブログを読むことで、あなたの股関節痛に対する考え方が根底が覆ることができれば、
それは股関節痛を改善して、あなたらしい人生を歩いていく大きな一歩になるはずです。
今日はそんな大切なお話をしたいと思います。
それではお話していきましょう。
ー今日のお話ー
- 股関節痛の一般的な治療
- 痛い股関節は実は上手に動く関節?
- 痛みを改善するためには
- 痛みには意味がある
- まとめ
股関節痛の一般的な治療
変形性股関節症や、関節唇損傷、妊娠中の股関節痛など、
股関節の痛みを引き起こす疾患は多々ありますが、
両側の股関節が同時に同じ痛みが出ることは少なく、
片側の股関節に偏って痛みが出ることが多いはずです。
上のレントゲン画像の方も、この方の右股関節は大きく変形して痛みが出ていましたが、
その反面左股関節は綺麗な状態を保っていますね。
病院や整骨院に行くと、当然ですが、変形して痛い右股関節が治療対象となります。
例えば、右股関節のレントゲン検査、MRI検査、右股関節の注射、右股関節のリハビリテーションなどです。
一般患者さんもその考え方を疑うことはないと思います。
確かに、場合によっては痛い側の治療が必要な場合もありますので、
全てが悪いわけではありません。
しかし、それは対処療法と言って、症状を軽減することを目的にした治療で、
あなたの股関節痛の根本的な原因を捉えた治療ではありません。
対症療法とは、
痛みなどの「症状」をなくすことを目的にした治療という意味で、
根本的な原因を解決する治療ではなく、
痛みを取って欲しいという患者さんのニーズを満たすための治療法です。
股関節痛の場合だと、
痛み止めの薬、股関節への注射、痛みがある側の股関節のリハビリ、インソール、人工股関節にする手術などが
対症療法になります。
僕自身はこれらは対症療法であると考えていますが、
病院や整骨院によっては、注射や痛み止めは対症療法だけど、
リハビリやインソール、人工関節は根本的な治療法だ!と言う先生もいると思います。
しかし、残念ながら西洋医学的な発想の治療は99%対症療法と言えます。
なので、病院や整骨院での治療は広い意味で対症療法となってしまうのですね。
「でも、やっぱり痛みは取って欲しい」
「痛くて歩けないのはいやだ」
「対症療法も痛みはましになるならいんじゃないの」
そう思いますよね?
…実は、対症療法で痛みを軽減させると言うことには、
デメリットもあると言うことを、ほとんどの人が知っているようで知らないんです。
僕のブログや定期的に読んでくれてたり、整体を受けている方はもう常識になりつつあるかもしれませんが、
痛みとは、体のバランスを保つための治癒力です。
痛みがなければ、体はバランスを失い、危険を察知できずに体はボロボロになってしまいます。
今、あなたの股関節に痛みが出ているのも、
股関節に痛みを出すことによって、体はバランスを保とうとしている。
そんな時に、注射や薬で痛みを消してしまうとどうなるでしょうか?
痛み=治癒力
であれば、
痛みを消す=治癒力を消す
ということが言えます。
変形が進みすぎてしまい、仕方なく人工関節への置き換え手術をする場合でも、
股関節の変形の本当の原因を知っているかどうかで、
その後のリハビリに大きな差が出ます。
痛い股関節は実は上手に動く関節?
痛い側の股関節は、日常的に負担が掛かり続けてきた股関節です。
では、反対に痛みが出ていない側の股関節はどうでしょうか。
痛みがあり、変形も進んでいる側の股関節は、
今までの人生で、どんな時も体重をしっかり受け止め、歩く時にしっかり働いてきた股関節ですよね?
ということは、
反対側の痛みがなく、変形も少ない側の股関節は、
今までの人生で、
本来の体重を受け止め、歩くという股関節本来の働きを出来なかった股関節ということになります。
少し例を交えながらお話しましょう。
あなたは、今とある会社の社長と仮定してみますね。
対照的なAさんとBさんという2人の社員がいました。
Aさんはとても働き者で、1人で2人分の仕事をしてくれるほど優秀でスピード感もある、
サービス残業も会社のためにと進んで引き受けてくれるような、社長であるあなたからすると、とても助かる人材です。
もう1人の社員Bさんは、Aさんとは対照的に、
なかなか仕事の能率が悪く、しかもサボりぐせがあり、暇をみつけてはタバコを吸いに行くような勤務態度。
さて、
社長であるあなたなら、
次の2つの選択肢があるとすればどちらを選びますか?
- Aさんにボーナスを支払い、栄養ドリンクを渡して、「会社のためにもっと働いてくれと頼む」
- Bさんの勤務態度を改めて、しっかり働くように指導を行う
さて、いかがでしょうか?
僕なら、2を選択して、Aさんの負担を減らしてあげる方を選びます。
なおかつ、Aさんにボーナスを支払ってあげることができれば最高です。笑
実は、会社を「私たちの体」と置き換えた時に、
1のAさんに栄養ドリンクを渡して「もっと働いて!」というような行為と、
病院で行う対症療法がほとんど同じなのですね。
股関節の痛みは、
まさに、この「Aさん」の「もうこれ以上働けない!」という悲鳴と同じです。
働きすぎて悲鳴をあげている社員に、
栄養ドリンクを渡して「もっと働いてくれ」と言えますか?
言えませんよね。笑
しかし、僕たちは痛み止めや薬を使うことで、
一時的に痛みを軽減させて、もっと働けるようにしているのです。
自分の体にはそんな無理を強いていることに、そろそろ気づく時が来たのではないでしょうか?
あなたの体の社長はあなたです。
あなたの大切な体にどちらを選ぶかを決めるのは、あなたです。
痛みを改善するためには
先ほどのお話を整理すると、
痛い側の股関節=よく動ける股関節であること。
痛くない側の股関節=本来の働きを出来ていない股関節であること。
ですね。
であれば、あなたのどちらかの股関節に痛みがあったとして、
本当に治療を必要としている側の股関節はどちらでしょうか?
…そうです。
多くの場合で、
「痛くない側の股関節の動きを改善すること」
が大切なんです。
こうすることで、
悲鳴をあげている痛い側の股関節は、今までより楽ができると思いませんか?
働きすぎて悲鳴をあげていたAさんも、「痛み止めという栄養ドリンク」を渡されるより、
普段仕事をサボっているBさんにしっかり仕事をしてもらった方が、自分の負担を減らせるはずですよね。
このように痛くない側の股関節の動きに、
痛い側の股関節を改善するヒントが隠れているということが言えます。
この考え方は、股関節痛だけでなく、腰痛でもひざ痛でも、
基本的には、痛みが出ている部分は、常に頑張って来たところであることが多く、
本来の動きをしていない「何か」があるから、
結果的に腰や膝に痛みが出ていると考えることができます。
ついつい、痛みが出ている部分に囚われてしまい、
その対処法探しをしてしまうことが多いと思いますが、
痛みが出ている部分にいくら対処をしても、根本的な改善にはなりません。
大切なことは、痛みが出ている部分に執着しすぎないことです。
体は、痛みという悲鳴を使って、
体に「本来の働きをしていないところがあるよ!」と教えてくれているのです。
このサインを活かして、より動きやすい体に変えて行くか、
このサインを対症療法で消して、快適な体になれるチャンスを失うかは、
あなたが決めることができます。
あなたなら、どちらを選びますか?
痛みには意味がある
僕は、痛みには必ず、このようなサインとしての意味があるのではないかと、
今まで15年整体をしていて感じています。
そういうとなんとなくスピリチュアル的なことを想像されるかもしれませんが、
僕はそういう前世的なものは見ることはできません。笑
痛みが、もし、単なる苦痛でしかないものであれば、
そんな苦痛しかない感覚は、数万年という人類の発達過程でなくなったはずです。
しかし、痛みは原始脳という脳の中でももっとも古い場所と関連があるということがわかっていて、
かなり太古からある大切な感覚と言えます。
私の生活には痛み、不安、恐怖が常にありますよね。
それらは、全て、私たちが生きて行く上でとても大切で、かけがえのない感覚や感情なのでしょう。
それがあるから生きていられるのではないでしょうか?
現代医学は発展しましたが、
最近は症状を消すということが医療になっています。
人のニーズを満たすためでもあるのでしょうが、
僕は、これに非常に危険を感じています。
あまりにもそれが行きすぎると、「痛みがない世界」に向かって行くような気がするのです。
その先に、明るい未来があるとはとても思えないですよね。
痛みを感じることに、僕たちは日常デメリットなことばかりを口にしますが、
その何倍ものメリットを受けているのです。
でもそれは、あまりにも当たり前すぎて、メリットもメリットとして感じないようになってしまっています。
あなたは、日常「痛み」という感覚にどのようなメリットを頂いていると思いますか?
これは宿題です。笑
一度考えて、書き出してみてほしいと思います。
そうすれば、痛みがどれほど意味があり、ありがたい感覚であるかがわかるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
意外なお話であったかもしれませんが、
どこか言われてみればスッと納得できるお話だったかもしれません。
ぜひご自身の痛みというサインを大切にしてください。
本来は、もっと細かく痛みのサインについて記載したいところではあるのですが、
個人差が強く、不特定多数の方がみるブログでは、書けないことも多くあり、
抽象的なお話が中心になってしまいました。
それでも、自分の視点を拡げて、痛みをサインとして考えることは、
股関節痛だけでなく、体の症状全てに言えるということは、なんとなくご理解いただけたのではないでしょうか?
もし、自分の体をもっと詳しく知りたいという方は、
お気軽にご相談いただければと思います。
痛みを、明るい人生に活かしていきましょう(^^)
それでは今日はこの辺で!