競泳女子の池江璃花子選手(19)が、
白血病から回復されトレーニングを再開されたと報道がありましたね。
昨日報道ステーションに出演され、
そのお話の一部が記事になっていたので下記にリンクを貼っておきます。
記事の内容やインタビューをみていない方は合わせてご覧になることをお勧めします。
池江さんから、私たち誰しもに共通して大切なこと学べることがたくさん詰まっていますので、
今回は僕なりに大切なことだなと思ったことをブログに書ける範囲ではありますがお話してみたいと思います。
池江璃花子さんは、
2019年2月に体調不良から白血病と診断され、
10ヶ月の入院治療を経て、2019年12月に退院し、診断から約1年たった2020年2月にトレーニングを再開したと報道がありましたね。
池江さんは、
インタビュー冒頭、
「白血病と医師から告げられて、ショックだったけどその後すぐに病気になったらなったで切り替えるしかない」
とおっしゃっていました。
そして、こう続けます。
「アスリートとしては良くないことかもしれないけれど、
これでオリンピックや金メダルのプレッシャーから解放されたと思った」と。
19歳という年齢で世界記録に目前に迫り、金メダルの最有力候補とまで言われる池江選手。
私たちでは想像もつかないプレッシャーを感じていたのだと思いますが、
池江さん自身は、自分にそのプレッシャーがあったことに白血病になって初めて感じたそうです。
ここに白血病という現象の正体の一つが隠れていて、
無自覚なプレッシャーを自覚化させてくれるという白血病の意味があります。
今、
池江選手は水泳がこれからできる事が心から楽しんでいるのではないかなと思います。
まるで、水泳が楽しくて仕方ない子供のように。
その気持ちをもう一度思い出させてくれた「白血病」という現象。
これは辛い側面もある事は確かですが、決してそれだけではなく、むしろその何倍ものギフトを池江さんにもたらせてくれた素晴らしい現象でもあると思うわけです。
池江さんもおそらく、子供の頃は泳ぐ事が楽しくて楽しくて仕方なかったと思います。
誰よりも早く泳ぎたい!そこへ向かって練習を積む事が楽しい!と感じていたと思いますが、
それがいつしか、
「誰よりも速く泳がなければならない…」に無自覚なうちに変わっていったのかもしれませんね。
池江さんはこうもおっしゃっていました。
「一時退院の時、外へ出れたこと。車に乗れたこと。外食ができること。がとても幸せに感じることができた。」
これって、僕たちの生活からしたらどうでしょう?果たして幸せと言えることなのでしょうか?
あまりに当たり前すぎて、なんでもない事にも感じますよね。
でも、普段僕たちが当たり前にできている事の中に幸せは十分すぎるほどあって、
僕たちは本当は、生きて経験できる事。それ自体が100%の幸せなのだと、池江さんのお話を聞いていて本当に感じさせられます。
普段当たり前の中にある幸せを当たり前と感じ、不足感ばかりをみて、
日々不幸な気分で生きていないでしょうか?
ここで一つはっきりと申し上げたい事があります。
それは、
この記事やブログの目的は、
白血病って怖いね…とか、白血病にならない為にはどうしたらいいのか?などの、
恐怖心を煽る事が目的ではありません。
中には、こういうブログをみると、
体調が悪いと、「白血病なのかな??」と不安になる方もおられるかもしれませんが、
上に書いたように、白血病はもちろん、あらゆる病気や怪我が単に苦しいだけのものではありません。
その経験を通して大切な「何か」に気づく為に必要な経験でしかなくって、
現代社会において病気や怪我は「避けるべき不幸な経験」と位置付けられていますが、
それがそもそも違うなと僕は考えています。
(ここは人それぞれ意見が違うかと思いますが、あくまで僕の意見です)
仮に、人生での出来事を失敗と成功の二つに分けるとすれば、
病気や怪我はどちらかといえば失敗に分類する人がほとんどでしょう。
ですが、
人は成功から学ぶことは少なく、むしろ成功という経験から慢心へ移行する人が多いもので、
失敗という経験からはたくさんの知識ではなく知恵を学びます。
その知恵は、いずれ大きな成功という方向に導いてくれる種となります。
つまりは成功とは、失敗の経験から生まれる知恵によって作られることを人間は成功と呼ぶのです。
失敗はできるだけしないほうがいい。
失敗は出来るだけ避けたほうがいい。
そんな風に僕たちは教え込まれて洗脳されます。
本当に大事なことは、失敗を避けること(病気を避けること)ではなく、
その失敗から何を感じて、何を学ぶか?に尽きます。
整体をしていて、
似たような症状でも改善が圧倒的に早い人と、遅い人には見事に共通する点があります。
それは、
単に症状だけを取ってほしいのか、それとも、自分に症状が必要な理由を考える人です。
症状をとにかく取りたいとそればかりを考える人は、
自分にはこの症状は苦痛だから「不必要」だと考えています。
それに反して、症状の回復が圧倒的に早い人は、
苦痛な症状ですら自分自身に「必要」な経験だと考えて、その病気や怪我に感謝をされます。(表面上ではなく心から)
池江さんのインタビュー記事にも、
「白血病になって学んだことが多い。人生にとって大きなターニングポイントになると思う。」
とあります。
自然とこういう言葉でる池江さんから私たちが学ぶことは、
白血病は怖い病気だ…ということではなく、この池江さんの生きる姿勢だと思うのです。
改めて素晴らしい人だなと僕自身本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
池江さん、ありがとうございます。
ブログで書ける内容はごくわずかしか書けませんが、
これ以外にももっとたくさんのことを僕は池江さんから学ばせていただきました。
また、ご興味のある方は整体の時にでもご質問ください。
それでは今日はこの辺で!