先日、このような質問を頂きました。
「小学校5年生のうち子供が集中力がないと学校で指摘されて悩んでいます。何かいい方法はありますか?」
本記事では、この質問にぼくの整体事例を交えながらお答えしたいと思います。
結論からお話しすると、カラダをうまく使えるようになることで基本的な集中力は養えます。
ですが、本人の好奇心がどこにあるのか?と言う部分も大切にする必要がると思います。
詳しく深堀りしていきます。
集中したいのに出来ないのかどうか
まず大切なことは、本人が集中したいことなのに集中出来ていないのか、
それとも本人の気が向かずに集中出来ないのか、これを見極めることが何より大切です。
本人が気が向かないことに集中は出来ないけど、そうでなければ集中できるようであれば、基本的な集中力は十分に備わっているとみれます。
例えば、
勉強は好きじゃないからやらされても集中できないけど、ゲームやスポーツなら集中してできる。
といったケースです。
これは基礎的な集中力はあるので、どこに興味が向いているのか?この子自身の好奇心を大切にすることで解決します。
しかし、問題は本人も集中したいのに集中できないというケースです。
例えば、本人は本を読みたいのに、なぜか集中力が続かずに同じ行を読んでしまっていたりしてしまうケースです。
このようなケースで問題になるのは、カラダと眼の動きの関係です。
特に「股関節」の動きがポイントで、
股関節の動きが改善→肩甲骨の動きが変化→両眼が動きやすくなる→集中力UP
という流れが生まれます。
これだけ読んでも?だと思いますので、具体的な事例を1つ紹介します。
内股で悩む小学校1年生の事例
以前「内股を改善したい」という小学1年生の女の子がお母さんと一緒に来られました。
この子はバレエを習っている子だったのですが、内股の癖が強くバレエの先生にも再三指摘をされていたのですが改善せず来られました。
内股を治したいということだったのですが、お母さんに話を聞いていると「読書が続かず勉強にも全然集中できない」とおっしゃっていました。
内股の整体は、小学1年生だったこともあり、バランスボードを用いた体操を中心に行うことにしました。
数回体操指導を終えて、内股の癖が少し改善されてバレエの動作がずいぶんよくなってきた頃、
お母さんが「実は、宿題や勉強に集中できるようになってテストの成績がよくなって勉強が楽しい!って言うようになったんですよ」と教えてくれました。
読書も以前は繰り返し同じ行を読んだりしてしまい集中できなかったそうですが、ずいぶん改善されて自然と教科書なんかが読み進められるようになったそうです。
こういった事例は子供だけでなく大人でもよくあり、ヨガをやり出してから読書が楽しくなったとか、下半身の筋トレをやり出して仕事の能率が上がったなども時々みられます。
股関節の正常な動作によって正常な脳の発達を促すことは脳神経の発育発達分野でも証明されています。
本人が好きなことにも関わらず、集中力が続かないという場合はこういう視点かみてみることは大切ですね。
本人が嫌いなことを強制させると逆に集中力を失う結果に
とはいえ、本人が好きでないことを無理に強制させる逆に集中力を失う結果になります。
本人に基礎的な集中力があるけど、勉強が嫌いで集中できない。というケースなら、無理に勉強をさせるのではなく勉強の楽しさを教えることが何より大切です。
勉強の楽しさを伝えるのに最も効果的なのは、
「ぼくたち大人が楽しんで勉強をすること」だと思います。
ぼくにも子供たちがいますが、勉強の大切さを教えるのであれば、ぼく自身が勉強を大切にし楽しみながら勉強を継続することが一番効果があると思います。
小さい時大人から「勉強しなさい」と言われて素直にやってましたか?
ぼくはやらなかったです。
でも、日本史の授業を楽しそうにしてる先生がいて、ぼくも日本史が好きになり今でも歴史の本をよく読むようになりました。
子供に何かを伝えるときに大切なのは、言葉で伝えるよりも自分がまずそれを実践することで、厳しいようですが、自分がやろうとしていないことをやさせようとしても、子供はそんなことを見透かしているので聞きませんね。
自分が見本を示しつつ、答えは言わず悩んだときにだけほんの少しヒントを出す。
これくらいがちょうどいいバランスなんじゃないかなと考えています。
まとめ
高齢の方が足を骨折してしばらく入院すると急激に認知症になってしまったという話を聞いたことがあると思います。
これもカラダを扱えなくなったことで、脳神経が急激に機能低下をし始めたと考えられます。
幼少期や小学生ころは体の発育が著しい時期でもあるので、いろいろな運動種目を楽しみつつ行うことでカラダもココロも健全に発育するので、意識してみてくださいね。
今日の記事は以上になります。
最後までありがとうございました!