おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
今日は、
『アトピー性皮膚炎を解消する食生活ポイント「油」の正しい選び方』
というお話をしたいと思います。
アトピー性皮膚炎で悩む方で、
薬、特にステロイドを使わずに改善したいと思う方は多いのではないでしょうか?
その中で、
食生活についても様々な意見がありますが、
案外、
「野菜を多くしたり、玄米を食べたりはしたけど、そこはあんまり意識したことがなかった…」
と言われる方は多く、
アトピー改善の落とし穴になっているのが、「油」なのです。
油はとても重要な栄養素で、
他に様々なこだわりを持って、食事を意識していても、
油をおろそかにすると、全て無駄になってしまいかねません。
今日は、
油が身体でどのような役割をしているかを、
油の基礎知識を含めてお話していきたいと思います。
アトピー性皮膚炎で悩む方は、
ぜひ、このブログを読んで、油への意識を変えていただければ幸いです。
それではお話していきましょう。
油は身体でどのような役割をしているのか
油と聞くと、皆さんはどのようなイメージを持っていますか?
「高カロリーで太りそう」
「ギトギトしてて胃もたれしそう」
「できるだけ避けた方が身体に良さそう」
なんていう感じでしょうか。
あまりいいイメージはないかもしれません。
ですが、油が実際に体内でどんな働きをしているか、
一般的にはあまり知られていないのではないでしょうか?
おそらくこれを知ると、油がどれだけ重要であるかわかると思います。
ー油の身体での役割ー
- 細胞膜の構成する
- 皮膚の表面で皮脂膜を形成する
- ホルモンの原材料
- 神経の細胞の構成
- エネルギー源
細胞一つ一つは、リン脂質という膜で保護されていて、
保護だけではなく、不要な物質は外へ排出し、
必要なものは細胞内に取り込むという、
非常に機能的で保護効果もある膜を作っています。
この細胞膜を作っているのが、脂肪であり、油です。
そして、
細胞膜と同じような機能を持つのが、
「皮膚」です。
皮膚も、細胞膜と同様に、表面を保護しつつも、
体内に不要なものを体外へ排出しています。
この皮膚も、皮脂膜という、脂肪成分で出来ていて、
油がとても重要な役割をしています。
日頃、食事で食べる油の質が悪いと、
皮脂膜や細胞膜の質も悪くなってしまい、
アトピー性皮膚炎など、皮膚トラブルが起こりやすくなります。
皮膚炎以外にも、
油は、ホルモンや神経の材料としても使われていますので、
質の悪い油を摂り続けていると、体内のホルモンバランスが乱れ、
原因不明とされる生理痛や、更年期症状、前立腺肥大、
精神疾患などの原因にも関係しています。
このように体内での、油の役割は、人が生きていく上で、とても重要な役割をしています。
油の基礎知識
油は、
大きく次の2つに分けられます。
- 冷えると固形になる油=飽和脂肪酸
- 液体の油=不飽和脂肪酸
飽和脂肪酸には、ラードやバターなど固形の動物性脂です。
不飽和脂肪酸は、主に植物系の脂になります。
イメージ的には、動物性の脂は良くない気がするかもしれませんが、
決してそんなことはなく、バランスよく摂ることが大切です。
そして、不飽和脂肪酸には下の3種類があります。
- 積極的に摂りたいオメガ3系=えごま油、亜麻仁油など
- 摂りすぎ注意のオメガ6系=紅花油、ひまわり油、コーン油
- オメガ6の変わりにオメガ9系=オリーブ油・キャノーラ油
この中でも、オメガ6系の紅花油、ひまわり油、コーン油、サラダ油、
は摂りすぎの傾向があり注意が必要です。
オメガ6系は、摂りすぎると、皮膚炎を引き起こしたり、炎症を強める作用があるので、中止が必要です。
しかし、全く摂ってはいけない油ではありません。
オメガ6系の油を控えめに、オメガ3系の油を積極的に摂りたいところです。
基本的にオメガ3、6、9の内、どれが良い油ではなく、
バランス良く摂ることが重要ですが、
特に、アトピー性皮膚炎で悩むの方は、
オメガ3系の、えごま油や亜麻仁油がオススメで、
これらの油には、皮膚の炎症を抑えて、アレルギーの過剰反応も抑える作用があり、
皮脂膜を丈夫にしてくれます。
とても重要な油ではありますが…、
油の中でも絶対摂ってはいけない油があります。
それは…
絶対とってはいけない油
「トランス脂肪酸」という油です。
トランス脂肪酸は、
人工的に水素添加によって製造されるマーガリン、
ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、
ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、
揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
これらは、人体に及ぼす強力な悪影響から、
欧米国では、使用規制されている国が多いのですが、
日本では規制がとてもゆるく、特にマーガリンなどは、
スーパーでも、バターより安価なことから、
ほとんどの家庭で使われているのではないでしょうか?
この油は危険ですので、注意が必要です。
バターより低カロリーなどと謳っていますが、質そのものを良く見て食するべきでしょう。
有名な実験に、
バターと、マーガリンを、地面に置いておく実験があります。
するとバターには、蟻がたかりますが、マーガリンには一切蟻が寄り付こうともしません。
それは、
マーガリンが食べ物ではないことを蟻が理解しているからです。
それでも、普通に食べてしまう僕たち人間はいかがなものでしょうか?
外食産業や、揚げ物油にも、多くのトランス脂肪酸が使われている可能性があり、
それを、安い、便利、そこそこ美味いという理由だけで、食べ続けてきた結果が、
前立腺肥大であり、前立腺癌であり、頻尿症状ではないでしょうか?
であれば、その症状を薬や、手術で対処するのではなく、
不自然さを改めて行くことが、必要であると思います。
それを症状を抑える対症療法で、しのいでいれば、
後々になってもっと大きな病を作り出すことに繋がりかねません。
摂取する油を変えて、アトピー性皮膚炎を改善する
(上の図はhttp://www.icelandomega3.jp/hpgen/HPB/categories/14286.htmlより引用させていただきました)
上の図は、油をわかりやすく表してくれています。
先ほどお話したように、アトピーの方が少し意識して摂取して欲しいのは、
青字のオメガ3系の油です。
とはいえ、オメガ6系、オメガ9系の油がダメな訳ではありません。
ただオメガ6系は安くて、熱にも強いので、
飲食産業でよく使われており、摂りすぎるとアトピーなど炎症を強めてしまうことに繋がります。
全ての食材をいいか悪いかの100か0理論で考えるのではなく、
そのバランスをよく考えて摂取するといいですね。
オメガ3系の油は、
熱に弱く酸化しやすいので、
食べる直前にかけたり、
サラダにかけるなど、食卓油のように毎日小さじ1、2杯程度を目安に摂ることがオススメです。
アトピー性皮膚炎以外にもこんな症状も油が原因だった?
油の質が影響しているのでは?と考えられる病は、
アトピー性皮膚炎だけではありません。
アトピー以外にも、
うつ病、双極性障害などの精神疾患、
喘息などアレルギー疾患
心筋梗塞などの心疾患、
肝臓疾患、
肌の老化など
様々な現代病と言われる病に影響があるとされています。
もともと僕たち日本人は、
油の摂取といえば、魚や、ごま、米ぬかなどから摂取していました。
これらは、オメガ3系の油が多く、
現代よりも油のバランスがよかったと考えられています。
それが、戦後に、
欧米食が普及するにつれ、
油の質が低下し、しかも、摂取量が極端に増えて、
魚や米などのオメガ3系の油の摂取量は極端に少なくなってきました。
これが、アトピーなど原因不明の病と関係ないとは考えにくいですよね。
ぜひ、このブログを機に油への意識を変えるきっかけになれば幸いです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今日は、アトピー性皮膚炎の改善のために「油」のお話をしました。
このお話から、
単純にアトピー症状を薬で抑え込む対症療法がいかに無駄であり、
大きな副作用を生み出すかご理解いただけたのではないでしょうか?
あなたが知っている身体の常識、世間が信じている身体の常識は、
ごく一部でしかなく、正解かどうかもはっきりわかりません。
その中で、何を信じて、
何を実践するかは、あなたが選ぶことができます。
ぜひ、このブログを参考に、日々の生活を見直して見てください。
また、わからないことがあればどんどん質問してくださいね。
それでは今日はこの辺で!