お客様
Mさん(仮名) 56歳 女性
専業主婦 高槻市在住
来院日、改善までの治療期間と回数
平成29年3月
治療期間:約4ヶ月
治療回数:23回
お悩みの症状と経緯
20代の頃から両足の外反母趾の変形は少しあったものの、
その時は痛みもなく、特に気はしていなかった。
40代後半くらいで、外反母趾の変形がひどくなっていることを周りからも言われ出して、
自覚するようになる。
さらにしばらくすると、徐々に外反母趾の部分に痛みを感じ出してきたが、
常に痛いわけではなく、長時間歩いた次の日に痛みがある程度で、
日常生活にはそれほど支障は出ていなかったが、
ここ1年程で両足外反母趾の痛みさらに強くなってきたことに加え、
右足の第3指と第4指の部分にも痛み出るようになってきた。
歩くことも辛くなってきたので、
このままではいけないと思い近所の整形外科を受診する。
そこで、レントゲン検査などを行い、
外反母趾とモートン病と診断された。
医師からは、まず痛み止めの内服と、湿布で様子をみて、
痛みが改善しなければ注射、
それでもダメなら手術で外反母趾を改善して、
モートン病も同時に手術を行うと説明を受けたが、
痛み止めが全く効果がなく、注射や手術はなんとなく根本的な解決にならないと感じ、
「手術せずに根本的に改善できる方法はないか」
と色々な情報を調べて、当院に来院した。
整体検査による所見
まず立位姿勢を観察する。
立位姿勢では、重心が小指側に逃げており母趾への荷重がほとんどない状態に。
外反母趾変形は母趾に荷重せず、母趾が機能しないと悪化することを説明する。
骨盤背骨のバランスチェックでは、胸椎に歪みがあり、
これも重心異常に影響があり、外反母趾とモートン病の悪化の原因と考えられた。
胸椎と重心位置の異常は、
経験上、「眼」の疲労から来ることが多いので、
眼の疲労度合いを検査してみると、
眼の疲労は相当溜まっており、本人もここ数ヶ月眼の違和感がかなりあるとのこと。
眼の疲労をとることで、
再度、立位重心をチェックすると、
先ほどよりも母趾へ荷重されていたことから、
眼の疲労が、体の歪みを作り、重心位置を狂わせた結果が、
外反母趾であり、モートン病であると説明。
その部分の整体施術を行なっていくことで同意を得て施術を開始する。
初回整体開始
ネックになっている眼の疲労をまず回復する整体を行う。
眼の整体を行なった後で、再度胸椎の歪みと重心位置を確認すると、
重心位置が整い、体のバランス感覚が改善していることを、
Mさんも自覚できる。
さらに、背骨、骨盤の調整を行い、
再検査で効果が確実に出ていることを確認。
次回以降、セルフエクササイズをお伝えすることも説明し、
今日は重心が変化した状態で生活をしてみて、
その感覚を次回教えていただくことを約束して、
初回の施術は終了。
次回は4日後に予約を取っていただく。
2回目の整体(初回整体から4日後)
前回の施術後、翌日翌々日と下半身の筋肉痛のような症状が現れる。
外反母趾とモートン病の痛みは変化なし。
たまたま、初回施術の翌日に、家族で出かける予定がありいつも以上に歩いたようではあるが、
普段歩いたあとに張りがでる部分とは全く違う部分に張りが出ているとのこと。
重心変化によって、普段とは違う部分の筋肉を使い出していると
説明し、いい兆候であると判断して、
前回と同様の見立てで施術を開始する。
本日は、眼の整体と骨盤背骨の調整に加えて、
母趾への荷重を促進するための自宅でできるエクササイズを指導することに。
エクササイズ自体はしゃがむ⇔立つというシンプルではあるが、
しゃがんだ時に、下の写真のように小指側に体重が逃げないよう、
母趾に荷重することを意識してエクササイズを行うよう指導して、
2回目の施術を終了する。
4回目の整体(初回整体から2週間後)
外反母趾とモートン病の痛みが軽減し始める。
歩いた時に痛みが出る回数が少し減り、
感じていた痛み自体も半分程度に落ち着き出しているとのこと。
3回の施術と自宅でのエクササイズで、
重心位置が改善したことから、
母趾が本来の動きを取り戻し始めていると考察。
引き続き、整体とエクササイズを注意点を守り実践していくことで互いに納得し、4回目の施術を行う。
内容は2回目、3回目と同様。
新たなエクササイズの追加もないが、指導したエクササイズが正しく
行えているかどうか、丁寧にチェックする。
9回目の整体(初回整体から1ヶ月半後)
初回と比べて、外反母趾、モートン病の痛みはかなり軽減してきている。
しかし、まだ外反母趾の変形には変化がみられない。
日常でも、痛みが出るときと出ない時の差をご本人が自覚してきて、
痛みの出ない動きをご自身で試行錯誤しながら、
重心位置をコントロールしている様子。
これは、
重心位置を意識した訓練を行なってきた結果、
自分の体重が今どの部分に乗っているのかを自分で気づき、
最適な位置に調節できるようになってくる。
この感覚が出てくることで、外反母趾やモートン病の改善スピードは飛躍的に早くなる。
18回目の整体(初回整体から3ヶ月後)
外反母趾、モートン病の痛みがかなり軽減し、
日常生活ではほぼ痛みのないレベルになりつつある。
しかし、まだ長い時間を歩くと痛みがで始めるなどの症状は残る。
外反母趾は、
親指が人差し指に重なるほどの変形だったが、
重なりはなくなり、母趾の位置が変化してきていることをご本人もご家族も実感する。
さらにエクササイズを追加し、
正しい重心位置でのスクワット動作、股割り動作で、
重心位置のコントロール感覚を磨いていく。
21回目の整体(初回整体から3ヶ月半後)
外反母趾、モートン病の痛みは完全消失する。
長い時間を歩いても全く痛みはなく、
ここ最近では自分が足に痛みを抱えていたことすら忘れてしまうほどに、
外出することを億劫とは思わなくなってきたとのこと。
非常に状態がいいので、
あと2回の通院で、
自宅でのエクササイズが正しく行えているかどうかをチェックして、
問題がなければ一度治療を終了しましょうとお伝えする。
23回目の整体(初回整体から4ヶ月後)
外反母趾、モートンの痛みの再発はなく、
外反母趾の変形も30%程度は改善する。
自宅で行えるエクササイズを丁寧にお伝えし、
再度痛みが出そうになればすぐにきてほしいとお伝えして施術を終了。
しかし、
日々の体のメンテナンスのために月に1度は通院して、
体をいい状態に保ちたいとの希望で、
現在も月に1度通院されている。
Mさんの整体を受けた感想
5分間歩くこともつらかった外反母趾が改善しました!
遠方から通うことも苦になりません。
私は長年の外反母趾により足の甲が腫れてきて5分程しか歩けなかったのですが、
下大前先生の整体は、
歩き方の指導や体操等により腫れもなくなり、
外反母趾も以前より改善されてきて、今では30分以上歩くことも苦にならなくなりました。
先生のおかげと感謝しております。
また、食育に関して指導と先生の体に関して色々なお話をしながらの整体なので遠方から通うことも苦になりません。
痛みがどこからきているか先生にはすぐわかるので一度見てもらうことをオススメします。
M・Hさん 56歳 主婦 大阪府高槻市
※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
振り返り
今回は、外反母趾の変形が進行し、モートン病を併発することで、
かなり日常生活に支障をきたしていた方の改善例でした。
外反母趾やモートン病の痛みは、改善が難しく、
足のトラブルではあるものの、足以外に原因があることがほとんどです。
今回のMさんのケースでも、
原因は、眼と背骨の歪みから足のトラブルが引き起こされていました。
足だけの問題と捉えずに、
全身のバランスをきちんと確認し、原因を特定した上で治療することで、
外反母趾の変形は改善します。
病院や、整骨院、靴のインソールなどを変えても、
改善しない外反母趾やモートン病でお悩みの方は、あまり我慢せず早めにご相談くださいね。
※この画像は別の患者様のものになります。