おはようございます、整体庵大空です。
今日は、
30代男性 ランニングが趣味のYさんがハムストリングス肉離れが解消された実際の事例をお話したいと思います。
Yさんのケースでは、
肉離れを起こしているハムストリングスには問題がなく、
結論から言うと、
肩甲骨の動きの悪さが原因となってハムストリングスの負荷が高くなり肉離れを引き起こしていました。
施術を初めて3回目でほぼ痛みが消失し、
サーフィンも違和感なく復帰されました。
今回のブログでは、
Yさんがハムストリングを痛めて、当院に来られるまでの経緯と、
肉離れを起こした原因の解説、整体の内容をお話したいと思います。
ハムストリングを初め、
肉離れをなんども繰り返して悩む方にとって、
少しでも参考になれば幸いです。
Yさんがハムストリングス肉離れで悩み、当院に来院するまでの経緯
Yさんは、
3ヶ月前にランニング中に左足の太もも裏(ハムストリングス)を肉離れを起こしましたが、
4年ほど前にサッカーで肉離れを起こしてから年に1、2回同じ部位の肉離れを繰り返していました。
そして、
3ヶ月前に走った痛みは今まで繰り返していた痛みの中でもかなり強いもので、
このまま同じことを繰り返してはダメだなと思い、
有名なスポーツ整形外科を受診することにされたようです。
レントゲン検査や、エコー検査を行い、
受傷部分がはっきりとはしましたが、
いざ治療はと言うと、電気治療とストレッチ、消炎鎮痛剤といった、
以前行った一般的な整形のそれとあまり変わらないものでした。
これだけではだめだと、整骨院や、
ストレッチ専門店など、4つ以上の施設を巡り、
自分自身が納得する説明や方法を聞いて回るものの、
言い回しはそれぞれ違うが、結局方法としては同じで、
やはりこのままでは繰り返してしまうなと悩んでいたところで整体庵大空に相談に来られました。
Yさんのハムストリングス肉離れの原因
Yさんに今までの痛くなった経緯や整形外科、整骨院の施術の経緯を丁寧にお聞きしてから、
身体の状態、動きを詳しくチェックすることに。
今回のチェックの結果だけをお伝えすると、
- 患部の左ハムストリングスはとても硬くなっていること
- 太ももの外側の筋肉まで硬さが出ていること
- 肩甲骨の動きが悪くなっていること
という3つでした。
特に課題となりそうなのが、
肩甲骨の動きが悪い(背骨に寄せられなくなっている)ことでした。
肩甲骨が背骨に寄せられないことと、
ハムストリングの肉離れがどう言う関連があるのか?と思われるかもしれませんが、
かなり重要です。
肩甲骨とハムストリングスの関係とは?
肩甲骨と股関節は対角に連動して動く部分です。
肩甲骨を引く動作と、
股関節を後ろに伸ばすハムストリングスの動きはお互いを補い合うような関連性があって、
どちらかの動きが鈍ると、もう片方にはその肩代わりをしないといけなくなります。
Yさんの場合、
特に右肩甲骨を背骨側に引く動きが鈍っており、
この状態では左ハムストリングスは過剰に働いて、股関節を後ろに伸ばして、
ランニングの時の推進力を作らなければならない身体環境になります。
このために、
左ハムストリングスは過剰に働かないとランニング出来ない状態になり、
走るたびにハムストリングスに負担がかかり、
それが限界を越えると肉離れを引き起こしていたと推測できます。
この時点では仮説ですが、
実際に肩甲骨の動きを改善するよう整体を施し、
体操を行うと、
ハムストリングスは緩み、股関節の可動性は劇的に向上しましたので、
大きな間違いはしていないはずだと判断して、
方向性は肩甲骨に主体を置いて整体をはじめました。
3回目の整体で痛みは完全消失、ランニングも少しずつ開始
肩甲骨に主体を置いて整体を初めて3回目の施術で、
完全に痛みは消失し、
ランニングは普通にできるほどに回復されていました。
今まで患部である硬くなったハムストリングスをどう緩めて強化するか?
と言うことに主体を置いて整形や整骨院で治療をしていたのだろうと推察します。
それで改善する場合ももちろんあるとは思いますが、
今回のYさんのように肩甲骨にハムストリングスの負担を増やす原因がある場合、
いくらハムストリングを緩めたとしても、
肩甲骨の動きが悪い状態のままでは、
またすぎにハムストリングスは硬くなってしまいます。
これが、Yさんが長年ハムストリングスの肉離れで悩み続けた原因だったのではないか?と思います。
今回のケースを元に、
ハムストリングス肉離れの原因について、
動画でさらに詳しく解説していますので、
下記の動画も合わせてご覧ください。
ハムストリングス肉離れの原因解説
まとめ
いかがだったでしょうか。
肩甲骨の動きが悪いことでハムストリングスの肉離れの原因になるケースは、
割とオーソドックスと言うか、
非常に多いパターンと言えます。
ですが、
ハムストリングスの肉離れを患部の治療や拮抗筋(太ももの前の筋肉)とのバランスと言う狭い範疇で考えている方にとっては意外な原因だったかもしれません。
何度も肉離れを繰り返し悩んでいる方にとって、
少しでも改善の可能性が見えるブログになれば幸いです。
また、ご質問等ありましたら遠慮なくご連絡ください。
それでは今日はこの辺で。