おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
今日は、
不妊専門病院で、
タイミング、人工授精、体外受精を2年に渡り行うものの、
なかなか妊娠には至らなかったJさんが、
あるきっかけで妊娠し、無事出産する事が出来た事例をご紹介したいと思います。
Jさんが妊娠する事が出来たのは、
Jさん自身が気づいた『あるきっかけ』からでした。
このブログが、
不妊で悩むあなたの人生において、一つでもヒントになれば嬉しく思います。
お話を進める前に、
少し考えていただきたいことがあります。
突然ですが…
あなたは、
なんのために子供が欲しいのですか?
夫婦の愛の証のためですか?
子供がいない夫婦だと思われたくないからですか?
子供がいる事が幸せだからですか?
何故、子供がいれば幸せなのでしょうか?
もし、子供がいる事が幸せの形なのだとしたら、
子供がいない家庭は不幸なのでしょうか?
もし、子供がいる事が幸せの形なのだとしたら、
そんな子供を虐待したり、
子育てで悩み、育児放棄してしまう人がいるのは何故なのでしょうか?
子供がいるとか、いないとかで幸せかどうかは決まりますか?
子供がいて幸せな人もいるし、
子供がいなくて幸せな人もいます。
あなたにとっての幸せとは、
なんでしょうか?
Jさんが妊娠するまでの過程で、
私自身もこのことをとても考えさせられました。
そんなことを考えながら、
このお話を読み進めてみてください。
それでは、お話していきましょう。
お客様
Jさん(仮名) 37歳 女性
主婦、パート勤務 大阪府在住
改善までの治療期間と回数
治療期間:約6ヶ月
治療回数:21回(その後も妊婦さんとして継続施術)
お悩みの症状と経緯
結婚して、3年が経った34歳頃、
なかなか子供が授からないことに不安を覚えて、
数ヶ月迷った末に、
婦人科を受診することにしました。
まずは、
エコーで排卵日を確認しながら、
性交渉のタイミングを測ることになりました。
タイミング治療を半年以上続けるも、
なかなかいい結果は得られず、
婦人科からの紹介で、
不妊専門病院に受診して、
スクリーニング検査を実施し、
同時に旦那さんの精子の状態も調べてみることに。
しかし、
夫婦共に、不妊の原因は見つからず、
不妊症の原因ははっきりわからずじまいでした。
大きな不妊の原因もなく、
タイミング療法を一定期間を行っていたことと、
年齢的なことも鑑みて、
人工授精を数回行い、
その結果をみて早い段階で
体外受精へステップアップすることになりました。
しかし…
その結果も芳しくなく、
薬でのホルモン調整の副作用で、
精神的にうつ状態になったり、
ヒステリックになり旦那さんと些細なことで喧嘩したり、
Jさんは精神的にも、肉体的にもどんどん追い込まれていくことになります。
原因はわからないとはいえ、
「妊娠できないのは自分のせいだ」と、責めたり…
「なぜ、
他の家庭には普通に子供がいるのに、
自分だけがこんな目に…」
そう思うと、
夜全く眠れず、涙を流す日も少なくありませんでした。
見かねたご主人さんも、
Jさんを気遣い「無理しなくていい」と声をかけるも、
「旦那には子供ができない私の気持ちなんて理解できない!」
と声を荒げることも。
年齢的なこともあり、
時間がないと焦るJさんは、
雑誌や書籍、ネットから情報を集めて、
妊娠するためにいいと言われることは、とにかくやってみることにしました。
サプリメント、食生活の改善、漢方、鍼灸、体操、ウオーキング、
入浴法、冷え性改善、睡眠リズムなど、
片っ端から取り組んでみました。
…しかし、
焦れば、焦るほどに好転せず、
これで最後と覚悟を決めた体外受精でも、
妊娠判定は(ー)。
精神的にも相当追い込まれたJさんは、
自暴自棄になり、
旦那さんとの仲もかなり険悪な感じになり、
一度、
不妊治療を中断して、
実家に帰って療養することにしました。
そんな中で、
精神的な安定と、体質改善には、
友人の紹介で「整体」がいいのでは?と言われ、
心のどこかで妊娠を諦めきれない気持ちがあるものの、
一旦不妊治療をお休みして、
まずは「整体で身体を癒してみたら?」という母の勧めもあり、
紹介された整体庵大空に通うことにしました。
整体検査による所見
初めて、
整体に来られた時の症状として、
・嘔吐や下痢など消化器症状が頻繁にあり食欲がない
・体重減少
・不妊治療時のホルモンバランスの変化から精神的に情緒不安定
・不眠症
などがみられました。
整体前の検査では、
主に内臓機能の低下、
眼の疲労、重心バランスの乱れがあり、
痩せ細り、声も小さく、精神的に衰弱気味であることが、
外見からもみて取れる様子。
色々と気付いていただきたいなと感じる部分はあるが、
今のままではお話すらまともに出来ない状態なので、
ますは、
初回〜6回程の施術では、
内臓機能と眼の疲労回復、
精神的なリラックスを目的として施術を行うことにしました。
同時に、
今までの悩みの経緯を詳しくお聞きし、
現状を把握することに勤めました。
初回整体開始
初回整体は、
今までの経緯を聞かせていただき、
心身をリラックスさせ、
内臓機能、神経を機能を回復させる整体を行うことにしました。
整体をしていく中で、
感情が溢れ出し、理由なく涙が流れることもありましたが、
整体終了後には、
とても心身が軽い様子で、
それまではなかった笑顔も少しだけみることができました。
今までの経緯を、
子供ができないことが知られるのを恐れて、
家族以外の人に話したことがなく、
それを話せただけでもかなり楽になったとのことでした。
心身の疲労はまだあるので、
日常的に無理はしないようにお伝えして初回は終了することに。
5回目の整体(初回整体から1ヶ月後)
前回までの施術で、
かなり食欲も改善し、
体重も2kg程増えたようで、顔色も艶のあるピンク色に変化。
自宅でも、
笑顔が増えて、精神的にもゆとりが出てきていました。
整体によって、
内臓機能、神経機能が回復し、
カウンセリングによって、
心理的にもかなりゆとりが出来ていました。
次回から、
さらに内臓機能を高めつつ、
カウンセリングも深くお話していくことを約束して、
5回目の施術は終了することに。
10回目の整体(初回整体から2ヶ月後)
整体で身体が回復するに連れ、
カウンセリングも、
Jさんが自分自身と向き合うためのカウンセリングを実施していくことにしました。
その中で、
Jさん自身にもよくわからなかった質問があります。
それは、
冒頭でも、質問した、
「なぜ、Jさんは子供を欲しいのですか?」
という質問でした。
人によっては、
なんでそんなわかりきった質問をするのか?
ちょっと失礼じゃないのか?
と思う人もいるかもしれませんね。
「なぜ、自分は子供が欲しいのだろう?」
Jさん自身、色々な想いが交錯してきました。
自分のため?
親のため?
旦那のため?
世間体のため?
女性としての幸せのため?
色々な想いが交錯しますが、
これというはっきりしたものにはたどり着くことは出来ませんでした。
12回目の整体(初回整体から4ヶ月後)
内臓疲労、
眼を含む神経系の疲労は、
ほぼ改善し、心身ともにかなり軽くなっている様子でした。
食生活の改善も、
無理なく進み、
今まで美味しいと感じていた、
科学的な調味料の味が、味覚が変わり、
不味く感じるようになり、
天然のお出汁、野菜、お米、お肉などの本来の味が美味しく感じるようになりました。
カウンセリングの中では、
自分が、
必死で子供が欲しいと感じていた理由は、
結局のところ、
「子供が欲しいわけではなかった」というのがJさんが出した答えでした。
子供が欲しいかどうかよりも、
ただ単純に、
幸せになりたかったから。
ーーーーーーーーーーーーーー
『幸せって何か?
と考えると、
結局子供がいてもいなくてもどっちでも幸せなんだということに気が付きました。
心のどこかで、
子供がいないと幸せになれないと思い込んでいた自分がいたかもしれません。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう、Jさんはお話してくれました。
このことはとても大切なことを教えられているように感じますね。
16回目の整体(初回整体から5ヶ月後)
体調も回復し、
Jさんなりの幸せを感じながら、
「子供が欲しいという執着心」が薄らいでいた時のある月。
生理になってもいいはずの日になっても、
生理は来る気配がなく…
「まさか…」
と思いつつも市販検査薬で判定をしてみると、
なんと「陽性」。
その後、産婦人科にも行き、
妊娠判定で陽性だったとのこと。
あれだけ、
不妊治療を頑張ってきて、いろんな努力をしても妊娠出来なかったのに、
それをやめて、これから楽しもうとしていた矢先の出来事で、
Jさんも旦那さんも驚きを隠せない様子でした。
この日の整体は、
内臓機能を整える整体を行い、
日常生活の中では、
食事で我慢せず食べたいものを食べるように、という指導をして終了することに。
21回目の整体(初回整体から6ヶ月後)
妊娠8週で心拍も確認できて、
順調に経過していると、産婦人科の検診でも言われているとのこと。
悪阻(つわり)症状は少しあるが、
空腹になると辛いくらいで、日常には大きな支障はないとのこと。
悪阻を解消するよう、
体内環境を整える整体を行い、
悪阻の時の生活でのポイントである、
「我慢せず、食べたい時に、食べたいものを食べる」
ことを細かく説明し、
今回は終了。
※妊娠中の過ごし方についてはこちらを参照ください。
胎児の心拍も確認できた今回で、
不妊を目的とした整体施術は終了し、
今後は、妊娠中の体調を整える整体を、
行っていくことになりました。
Jさんが気づいた「きっかけ」とは
Jさんが気づいたこと。
それは、
「Jさん自身の幸せの形」でした。
Jさんが一番大切だったことは、
子供が生まれること以前に、
大好きな家族とともに過ごすことでした。
では、なぜ子供が欲しいのかというと、
子供がいないと幸せではないという気がしてたそうです。
しかし、
Jさんにとっては、子供がいること以上に、
不妊治療で辛い時もずっと支え続けてくれた、
旦那さんをはじめ、家族が楽しく一緒にいることそのものが幸せであり、
その大切なことを子供が欲しいという想いが強すぎて、
忘れてしまっていたことに気づいたそうです。
世間の常識的に言われる、
『女性は子供がいることが幸せ』
『子供がいない家庭は女性が否定される』
『親族から冷たい目で見られているような気がする』
そんな世間体に囚われていた自分に気づきはじめた途端に、
なぜか自然に妊娠することが出来たのです。
なぜ、
不妊治療をあれほど頑張っていたにも関わらず、
それを手放した途端に自然に妊娠することが出来たのでしょうか?
科学的な照明などはありはしませんが、
不妊治療を手放したことで、
妊娠できた事例は、Jさん以外にもたくさんおられます。
これは、
もちろん不妊治療が悪いというわけではありません。
ただ少し、
それへの執着心が強すぎていると、
逆に手放すことでいい結果を産むこともあるということです。
そこに人間の面白さや、奥深さがあるんです。
Jさんは、不妊治療をはじめ、
数々の不妊に良いとされることを頑張ってきました。
だからこそ、それを手放す意味があったと言えます。
その頑張りがなければ、いい結果を産むことはなかったかもしれません。
あなたにとっての本当の幸せとは一体何でしょうか?
色々な形はありますが、
一つ確実なことは、
幸せとは、手に入れるものではないということ間違いありません。
幸せとは、気づくものです。
すでにあなたは幸せであるということに気づいた瞬間に、
全ては上手く回り始めるのかもしれませんね。
あなたにとっての幸せとは、
何でしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
何か少しでも、
気づきがあれば嬉しく思います。
今回僕が整体でお手伝いできたことは、
整体で心身の疲労を取り、
カウンセリングでJさんの本心に気づいていくことだけで、
そもそも、
Jさん自身の身体が素晴らしい身体であり、
妊娠できる身体であったからに過ぎません。
一人一人の身体は、
生きている人皆素晴らしい身体を持って生まれてきていることを忘れないでください。
それこそがすでにもう幸せなのかもしれません。
言葉足らずでわかりにくい部分もあったかと思います。
わからないことは、
気軽に質問してくださいね。
それでは今日はこの辺で!