おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
今日は、
『不安障害、パニック障害を解消するために… 本当に大切なこと以外捨ててしまおう。』
というお話です。
近年、凄まじい速度で、
患者数が増加しているとされる、
「不安症、パニック障害、うつ病」などの精神疾患。
これらは、
世界的にみても、とても増加傾向にあり、
WHO(世界保健機関)も世界に向け、
「21世紀にもっとも警戒すべき病は精神疾患だ」と啓蒙しているほどです。
しかし、
精神疾患は、特に日本を中心としてアジア系民族に多く、
欧米人や、南アフリカの地方の方々には、日本人ほど多くはない現象ということを知っていましたか?
なぜ、
日本人である我々に、
不安症やパニック障害などの病は激増しているのでしょうか?
その理由は、
日本人が当たり前に行なっている「ある思考」が関係しているんですね。
今日は、
その原因の一つとして考えられる、
「日本人の思考の癖」についてお話したいと思います。
ご興味ありましたら、このままお読みください。
ー今日のお話ー
- 日本の教育・指導
- 欧米を経験したスポーツ選手に学ぶこと
- 本当の成長とは?
- 捨てた方がいいことを自覚するために…
- 視点を変えてみよう
- 良い悪いではなく…
- まとめ
日本の教育・指導
僕たちは家族みんなでスキーをしていて、
毎年、同じスキーの先生に指導をして頂いています。
僕たち家族のスキーの先生というのが、
元日本代表メンバーとして活躍したモーグル選手なんですが、
先日、
こんなお話を教えてくれました。
スキーの本場は、ドイツなどのヨーロッパ勢で、
アルペン競技では、ヨーロッパ勢のタイムに、
日本人がなかなか勝てずにいるのが現状なんだそうです。
サッカーでも日本より欧州のレベルが高く、
野球でも日本のプロ野球よりメジャーリーグの方がやはりレベルが高いことと似ていますね。
そんな、
スキーの本場であるヨーロッパのアルペンコーチと、
日本のアルペンコーチと選手、デモスキーヤーが、
合同で練習をする機会が今年2018年に開催され、
そこで、
ヨーロッパトップチームコーチの指導をみた日本の選手たちは皆驚きを隠せなかったそうです。
「え?
こんなに簡単でいいの?」
驚きの対象は、
本場の最新のトレーニング方法でも、
日本にはないような独特の新しい滑り方でもなく、
あまりにも、原始的でシンプルな練習方法に対してのものでした。
今まで日本のスキーヤーは、
重心の掛け方、足の角度、腕の角度、滑走ラインの角度、
を細かく分析し、
それを実現するための体力作りも細かく分析して、
かなり細分化して考えていたそうです。
それに対して、
ヨーロッパのコーチ陣のアドバイスは、
すでにわかりきっているようなシンプルなアドバイスと、
それを実現するための練習方法として、
「人をおんぶして滑る」
「片脚スキーで滑る」
など、
今までの日本にもあった昔ながらのシンプルな指導法だったのです。
多くの細かい部分を大切にするよりも、
本当に大切なことに絞り込み、
それを徹底して磨くことこそ、
絶対的な強さを作る道なんです。
日本人選手がヨーロッパ勢にスキーアルペン競技で勝てない理由の一つが、
細かい多くのことを、大切にしすぎていたことがあるのかもしれません。
スキーだけではなく、
他の仕事やスポーツ、日常生活でも、
もしかすると、細かい、どーでもいい部分を大切にしすぎて、
本当に大切なシンプルなことを忘れかけているのかもしれません。
これを一般社会、精神疾患に当てはめるとどうでしょう?
例えば、
あなたの人生において、
「絶対にこれだけは譲れない」ということを一つあげるとすれば何でしょうか?
僕は、
妻、子供含めた「家族」です。
それ以外のことは、
お金、世間体、持ち物、趣味などは、
家族と比べればあってもなくてもどっちでも構いません。
あればいいなと思うものは世の中にたくさんありますが、
これだけは絶対に失いたくないものってそんなに多くはないですよね?
本当に大切なもの以外のことは、
一度、捨ててみてはいかがでしょうか?
その先に、
何をするにも不安で仕方なかったことが、
「え?
こんなに簡単でいいの?」
と感じるほど、楽しく生きていける世界があるのかもしれませんね。
欧米を経験したスポーツ選手に学ぶこと
右下ー和田毅選手(現福岡ソフトバンクホークス)、
左上ー川崎宗則選手(現福岡ソフトバンクホークス)、
このお二人は、
日本のプロ野球界から、アメリカメジャーリーグで活躍した後、
再び日本球界で、今現在も活躍している球界のトップ選手です。
メジャーリーグでの経験を経て、
和田選手はこのようなお話をされています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
『今までの自分の考え方がいかに疲れるものだったかに気づかされた。
自然体でいることの強さを思い知った。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本にいた頃の和田選手は、
勝つために必要だと思うことは全てに徹底したこだわりを持っていたそうです。
食生活はもちろん、
オーダー枕や、登板前日はほとんど人と会話しない、家族とも離れて寝る、
練習と試合でのアンダーシャツを分ける程に「勝つためのルーティン」へのこだわりによう。
しかし、
アメリカでの経験で、これがいかに疲れて、
勝つための行為なはずが、
精神的にも肉体的にも疲労が蓄積する生活だったことを、和田選手は学びました。
メジャーリーグは、
いつマイナーリーグに落とされるか、
いつマイナーからメジャーリーグに呼ばれるのか、
本当に明日はどうなるかわからない厳しい勝負の世界。
そんな変動の激しい世界だからこそ、
すぐに対応するためには、「勝つためのルーティン」なんかにとらわれている時間などないことを学びました。
不安定に備える心よりも、
不安定を受け入れ、柔軟に対応するには、
ルーティンに縛られた自分ではなく、
自然体でいることが大切だということを、
和田選手は知り、
それまで大切にしてきたルーティンを、
本当に大切なこと以外、ほとんど辞めたそうです。
もしかすると、
勝負への不安をルーティンによって払拭しようとしていたのかもしれません。
和田選手は、そういう経験の中で、
野球というスポーツの厳しさは変わらずとも、
「野球を心から楽しい!」と思えることが増えたそうです。
川崎選手の準備
川崎選手は、
ある雑誌のインタビューでこのようにお話しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
『試合の準備は、とにかく動かないこと。
体を動かさないことが僕の準備だね。
昔はホントやり込んでいた。
ナイターの日もお昼12時から打ち込んで、
試合じゃなくて午後2時20分の全体練習に合わせてた。
でも、それって練習に追われて、結局練習に逃げていたってことだと思う。
今思えば切羽詰まってたよね。
今、それをやろうとしたら体が壊れちゃうよ。
試合の前には頭の準備をするんだ。そして心を整える』
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本時代は、
試合に対する不安を感じる心をかき消すかのように、
とにかく練習をたくさんしていたそうです。
大切なことは、
試合で自分の全力のパフォーマンスを出すための準備であって、
不安な自分を安心させるための準備はいらない。
ここでもやはり、
大切なことはシンプルです。
そして、
打つことも、捕ることも、投げることも、
日米の違いははっきりしています。
日本では、
野球少年時代に、
正しいとされる「打ち方、捕り方、投げ方」を教わるところから入ります。
しかし、
野球という競技において求められるのは、
正しい形かどうかよりも、
「試合で勝つこと」です。
打ち方や、捕り方や、投げ方なんてどうでも良くて、
結果的に試合で勝つことができれば、
その過程は、
その選手のやりやすいような方法で、自由でいいわけです。
野球でも、人生でも、
大切なことはちょっとしかないんです。
余計なものが一見大切そうに見えるけど、
そんな「一見大切そうな、どうでもいいこと」を、
捨てることで、
不安は希望に、
そして楽しさに変化していくのではないでしょうか?
日本人は、
本当に大切なことと、大切に見えることも、
あまりに多くのことを意識しすぎているのではないでしょうか?
その結果、
本当に大切なことが見えなくなってしまうのかもしれません。
あなたが持っている、
「一見大切そうな、どうでもいいこと」
って何ですか?
本当の成長とは?
人は生まれて、
少しずつ成長し大人になります。
成長とは、
たくさんの知識や、物事を身に付けることのように思われるかもしれません。
僕自身も、
以前はそう考えていました。
でも、
成長とは、
何かを身に付けることだけではなく、
不必要なものや、余計な思考を捨てていくことも、成長の一つではないでしょうか。
不安を感じるということは、
すでにあるものを失う時に感じる感情です。
物やお金を失うことだけでなく、
今までの肩書き、地位、健康な身体などもそれを失うことが、
不安になると思います。
しかし、
それらが、あなたにとって、
本当に大切なものではないとしたら…いかがでしょうか?
本当に大切なことがわかれば、
あなたが失うことを恐れているほとんどのことが、
思ったほど必要ではないことが体感できるはずです。
ぜひ、次の二つのことをご自身で考えてみてください。
あなたが絶対に譲れない大切なことを一つあげるとすれば何ですか?
そして、
それ以外のことは捨ててもいい、
どうでもいいことだと考えてみてください。
それが、
不安症や、パニック障害を根本的に解決することに繋がるはずです。
捨てた方がいいことを自覚するために…
全てを手に入れたことにより、
人間はそれを失うことを恐れます。
しかし、
全てを失った後、
残るのはたくましい希望の心です。
現代はストレス社会と言われていますが、
どう考えても、
70年前の戦時中の日本の方が、
今の何倍のストレスだったことでしょうか。
明らかに、
現代がストレス社会というには無理があります。
世界的にみても、
日本ほど生命の危険を感じず生活できる国もそうそうありませんよね。
不安症やパニック障害などの精神疾患の原因は、
間違いなくストレスにはありません。
今、
色々なことに不安を覚えて、
様々な精神症状を悩む人は、
もしかしたら、
もうすでに、大切なことはあなたの中にあるのではないでしょうか?
そして、
その本当に大切なこと以外、捨ててみてもいいのではないでしょうか?
全てを捨てても、
まだあなたの中にある「本音」こそ、
あなたが本当に大切にしていることです。
「視点を変える」その先に不安を解消するコツがある
本当は大切ではないこと。
例えば、
世間体、いい大学に入ること、いい会社に就職すること、
一般常識、人目などそれに当たるでしょうか。
人目を気にするのも、その目的次第で、
意味が変わってきます。
よく女の人から、
「男性にモテるにはどうすればいいか?」
みたいなことを聞かれます。
僕的には、
「あなたが好きな男性が好む女性になる」努力をすればいいんだと思います。
でも、
その男性が化粧が薄い方が好きとしても、
モテるために化粧を濃くしたりしてしまいがちではないですか?
好きな男性のタイプな女性になる努力は、
いいと思いますが、
誰が決めたかわからない一般常識的に可愛い女性はこう!みたいなのを目指して努力するのは、
僕はちょっと違和感があります。
自分が当たり前に大切にしていることを、
少し視点を変えて眺めてみてください。
もしかしたらどうでもいいことを大切にしているのかもしれませんね。
本当に大切なことがわかることで、
あなたが、失うことを不安に思う必要も無くなります。
会社を解雇されるのが怖くても、
世の中に会社はいくらでもあります。
お金がなくても、
人間として生きていくことは出来ます。
どうしても譲れないことで不安を感じるのであれば、
それは正面から向き合うことが大切で、
努力や趣味で、精神的に紛らわしては良くありません。
まずは、
あなたの譲れない本当に大切なことを自分に問いかけてみてください。
その先に、
不安が希望になり、人生のワクワクに繋がる世界があります。
良い悪いではなく…
先ほどお話したような、
外人選手と、日本人選手の考え方の違いや、
教育方法の違いは、
あくまで、「違い」であって、
どちらが「良いか悪いか」という二元論ではありません。
日本人には、
日本人なりの良さがあります。
スポーツの世界では、
苦戦する分野もありますが、
日本独自で発展してきた建築技術や、
料理法などは、
世界的に見ても類稀な素晴らしさを持っています。
どちらかが良いか悪いかより、
様々な考え方に触れる中で、
少しずつ自分がこだわっていた余計な物を取り去っていくことが、
大切ではないでしょうか?
それらを取り去っても、
あなたの中に残るもの。
それがあなたにとって一番大切なもの何だと思います。
まとめ
今日は、
不安障害、パニック障害を解消するために… 本当に大切なこと以外捨ててしまおう。というお話でした。
いかがだったでしょうか?
僕たちが普段前提にしている、「常識」を疑い、考えることで、
見えてくるものもあるのかもしれません。
あなたにとって、
大切なことは、
あなたにしかわかりませんし、
あなたにしか決めることは出来ません。
自分の価値観で、決めることが大切です。
ぜひ、
自問自答し、
あなたの大切なこと以外の価値観は、
一度捨ててみてください。
乱文でわかりにくいことがあったと思います。
また、わからないことがあればどんどん質問してくださいね。
それでは今日はこの辺で!
パニック障害・不安障害について詳しくはこちら
この記事に関する関連記事
- 観察点21 天然農法
- 観察点16 肝臓ガン見逃し
- 観察点15 眼と過呼吸
- 観察点14 安定
- 観察点13 湖の水と自律神経
- 観察点11 誰の悩み?
- 観察点10 症状の正体
- 観察点8 靴
- 観察点7 靴
- 【パニック発作改善事例】パニック障害で悩んだ20代男性が、悩みを克服出来た理由とは?
- パニック障害・不安神経症の原因は手にあった? 脳の発達障害と手指との関連とは
- 不安神経症、パニック障害…生きている限りなくならない「不安」という感情からわかること
- 風邪は、身体を護る??風邪という現象を考えてみる
- 安心して不安を感じていい? 〜不安・絶望は本当の自分に出会う大切なギフト〜
- 不安、恐怖、緊張、人の目… 不安神経症やパニック障害を引き起こす感情の裏側にあるものとは?
- 不安神経症・うつ病・双極性障害に悩む患者様からの「よくある質問集」
- 不安神経症は焦りに気付かせてくれる存在「ゆっくり進む事でしか観えないものがある」
- 全般性不安障害(不安神経症)で悩むあなたへ 満たされて、幸せでないと不安を感じる事は出来ない?
- 不安症で悩むあなたへ「病は力」私たちが生き続けていられる目に見えない「何か」の力の正体とは?
- 育児、対人ストレスで悩むあなたへ「ある患者様が教えてくれた大切なこと」
- 病になれる身体の素晴らしさ「つぐつぐ人間は自分勝手な生き物」だと思うお話
- 全般性不安神経症、パニック障害で悩んだ時に大切なことは「なぜ不安なの?」と考えること
- 不安症、パニック障害で悩むあなたへ 他人や理想の自分の比べてしまう心は最高の贈物?
- 不安・孤独・恐怖…。苦しい感情との向き合い方 登山家栗城史多さんの言葉 〜その2〜
- 不安・孤独・恐怖…。苦しい感情との向き合い方 登山家栗城史多さんの言葉
- パニック障害・不安症の意外な原因とは?『自分を取り戻し人生を楽しく生きるコツ』
- 不安症、パニック障害の原因とは?「所ジョージさんに学ぶ心身の不調の考え方」
- 「不安症、パニック障害で悩むあなたへ」悩み、不安、恐怖の原因はなんなのか?
- 「モチベーションが上がらない…」と不安に感じているあなたへ モチベーションをあげなくていい3つ理由
- 整体庵大空は、2018年のゴールデンウイークも営業しています!
- 不安症・パニック障害の原因にもなるかも? 怪しい健康の常識10選
- 不安障害・パニック障害の原因も改善方法も、身体が全て知っていた?
- 不安症・パニック障害で悩むあなたへ「身体は改善への道を知っていた」
- 不安症・パニック障害で悩む方へ…。「病気になれる身体に感謝したくなるブログ」
- 「不安症、パニック障害で悩むことは悪いことじゃない」不安定に強くなる6つの思考
- 不安症・自律神経失調症の原因は努力すること? 人生で「努力しなくていい」3つの理由
- 動物に学ぶ「不安症・パニック障害を解消するヒント」とは?
- 不安症、パニック障害に悩むあなたへ 知られざる「玄米と塩」の効果とは
- 不安症・パニック障害を引き起こす教育の問題
- 医療への関わり方を考える(不安症で病院に頼りがちな方へ)
- 不安という感情の正体は希望? ー不安はマイナス思考ではないー
- 不安障害、パニック障害を改善するコツは「塩」だった!? ほとんどの人が知らない「塩」の力
- 「治る人」と「治らない人」の差ってなに? 治癒力を上げるために必要な7つの考え方
- なぜ、整体でパニック障害などの精神病と言われる症状が改善するのか?③
- なぜ、整体でパニック障害などの精神病と言われる症状が改善するのか?②
- なぜ、整体でパニック障害などの精神病と言われる症状が改善するのか?①
- 「自覚のない依存心」が不安症・パニック障害を引き起こす原因になる?
- 【実際の事例】娘がパニック障害で不登校という母親を整体した時のお話
- 【整体改善例】家事すらできなかったパニック障害の発作が改善し、快適な生活を取り戻した改善例
- 不安障・パニック障害を根本的に改善する「ものさし訓練」とは
- 怪我は人生を幸せにする贈り物 ー車椅子バスケット 京谷和幸さんのお話ー
- パニック障害で悩むあなたへ 精神科に通う前に知ってほしい5つのこと
お電話ありがとうございます、
整体庵 大空でございます。