おはようございます!
整体庵大空の下大前です。
今日のお話は、
「医療を受ける者の心得」の後半、
医療を提供する側に向けた
「医療を行う者の心得」というお話です。
(前半の「自律神経の不調?早く治したい人へ「医療を受ける者の5つの心得」はこちら)
医療を提供する側に向けた話ではありますが、
患者の立場であっても、医療を受けるにあたりこれを理解しているかどうかで、
その効果に大きな違いが生まれます。
医療に施す前に、あなた自身の心構えを見つめ直すきっかけにしてみてください。
それではお話していきましょう。
- 医療者の心構え1 依存させる医療に終始していないか
- 医療者の心構え2 医療は誰のためにあるのか
- 医療者の心構え3 本当の優しさとは何なのか?
- まとめ
医療者の心構え1 依存させる医療に終始していないか
医療とは何か?
僕は何度か自分のブログでも書いていますが、
医療とは、
「医療を出来るだけ必要としない自立した人を育成する事」
だと考えています。
生きている中で、医療を必要とすることはあります。
脱水症状や、感染症の対症療法、事故などでの救命、
産科など一部の救急処置などが当たると思いますが、
これを除く、一般的に病と言われる現象の原因は、
全て患者自身の生き方、価値観、生活習慣にあります。
それを、
医学の力を使って何かを変えると言うのは、
根本的に誤っているようにも感じることがあります。
僕も、整体師として活動している立場の一人ですが、
常々、患者にも「整体なんて本来行う必要はない」と話しています。
僕の整体を行う上で大切にしていることの一つに、
「患者を0にしたらこの仕事を辞める」
という考えがあります。
整体という本来不要なものに頼らなくてもいい、
自立した人を一人でも多く育てることが、
僕の仕事であり、
患者を医療者に依存させて、
たくさんの患者を作ることが医療の仕事ではありません。
患者を増やすことが質のいい医療か?
しかし、
現代医療も、整体の業界も、
少しでも多くの患者を獲得するために、
どれだけ患者を依存させるか?が鍵になってしまっています。
医療業界は全体として売り上げを高めるために、
色々なメディアやテレビCMを利用して、
民衆の不安を過度に煽り、医療の必要性と正当性を訴え続けています。
本来、患者を減らし、自立した人間を育成することが医療の本分であるのに、
一人でも多くの患者を増やすことが目的になっている。
まさに、本末転倒のいい例です。
ついつい、患者も優しく甘えさせてくれる先生に頼りたくなります。
それが人間心理というものなのでしょう。
それがいいという人は、それでもいいのでしょうが、
僕の話を読んで、ちょっと違和感を持てた人は、
少しずつ価値観を変えてみることをおすすめします。
医療者の心構え2 医療は誰のためにあるのか
こういう風に考えて行くと、
医療は一体誰のために存在しているのか?わからなくなりますね。
本来は、患者が自立し、患者が人生を生き尽くすために存在しているにも関わらず、
医療が、まるで市場を奪い合う営利企業のように、
如何に依存させて患者を増やすかに躍起になっているこの現代医療の有様に、
僕は、非常に危機感を持っています。
過去の自分の反省
なぜ、僕がここまで極端に、医療の現状を考えるのか?
それは、
僕自身が、依存させる医療を行って来たことへの反省があるからです。
僕自身が行って来た、依存させ患者を増やす医療の形を、
その時には正しいことだと思い込んでやっていましたが、
ある人との出会いをきっかけに根底から全て崩れ去りました。
その反省から、僕自身が変化し、今に至ります。
医療は、医療者の満足のためにあるのではなく、
いつ何時も、患者にとって大切なことでなければいけません。
「患者満足度」という言葉の本当の意味を考え直す必要があるのではないでしょうか?
患者自身が自分に必要だと思うことと、
本当にその人に必要なことは、ほとんどの場合でズレがあるかもしれません。
その結果、
「あの先生は理解してくれない」
「あの先生はだめだ」
と患者も口にすることでしょう。
しかし、そうして、患者が自分にとって都合のいい先生を見つけるまで、
ドクターショッピング的なことを繰り返すことに、
一体なんの意味があるのでしょうか?
色々な、先生を訪ね歩く人に、いい結果が出にくいのは当然で、
患者に都合のいい医療を探す人に、
いい結果など出るはずもないのです。
結局、もっとも変わらななければいけないのは、
医療を受ける患者自身です。
そのために、僕たちは存在していることを医療者は忘れてはいけないと思うわけです。
医療者の心構え3 本当の優しさとは何なのか?
患者にとって優しい先生は、
必ずしも患者が優しいとは感じないかもしれません。
発熱した子供がいて、
解熱剤も出さずに、母親に
「38℃程度の発熱で病院に行く必要はない。
水分が取れて、おしっこが出ていれば着替えさせながら見守りなさい」
と指導する、小児科の先生がいます。
母親からすれば、優しいどころか、厳しく、
子供が苦しんでいても薬も出さないヤブ医者だと思うかもしれません。
しかし、母親であれば、
安易に風邪薬を処方する医師は優しいわけではないことを理解するべきです。
風邪薬に含まれる解熱鎮痛作用は、
解熱しますが、
発熱とは、「体内の免疫力を高めるための正常反応」なのです。
発熱を下げるということは、
子供の免疫力を下げることになります。
こういう時に、薬を求める母親は多くの場合、
「辛そうにしている子供を見ていられない」と言いますが、
子供の身体は正常に発熱できているわけです。
それを母親の勝手な考えで、解熱するなどということは、
子供の身体にとっては余計なことであり、
そもそも母親自身の精神的未熟さの問題なのです。
そのことを、先ほどの小児科医は指導しているのです。
どちらが優しさなのかは一目瞭然です。
本当の優しさとは何なのか。
医療者も、患者も、今一度考えてみるべきではないでしょうか。
まとめ
今日は、医療を施すものの心構えをお話してきました。
医療という存在意義を考えるきっかけになればと思います。
昨今、現代医療を受ける側も、
施す側も、
本当に重要なことを見過ごしているように見えてなりません。
そもそも、
日常的に医療は必要のないことであり、
数日おきに医者や整体に行く暇があれば、自分のやりたい趣味や、
大切な仕事に勤しむことの方がよほど健全です。
病院好きが健康とも、
病院嫌いは、不健康とも一概には言えないのです。
この記事が、
一人一人の生きる世界に疑問を投げかけ、
見つめ直すきっかけになっていれば幸いです。
乱文でわかりにくいことも多いと思います。
ぜひ、ご興味ある方は、ご質問いただければと思います。
それでは今日はこの辺で!
自律神経失調症について詳しくはこちら
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