おはようございます。
整体庵大空の下大前です。
2018年も11月が終わりそうですね。
11月前半は、僕が体調不良でほとんどの方の整体予約をキャンセル、お断りせざるを得なくなり、
申し訳ありませんでした。。
ここまで動けない、声が出ない、というのは人生初の経験でしたが、
おかげさまで人生経験が一つ積むことが出来ました。
幸い妊娠中の奥さんも、息子も、風邪でダウンすることはなかったので、
僕が風邪でダウンしても、家は何事もないんですけど、
もし、奥さんが風邪でダウンすれば、洗濯もご飯もろくに出来ない僕が家事をするわけですから、
家中ひっくり返る惨事になります。笑
一家の大黒柱は、
男ではなく、お母さんであることをはっきりわかりましたね。。
風邪で苦しんだおかげで、色々なことを学ぶことが出来たので、
風邪に感謝したいと思います。
今日のお話は、
『不安神経症、パニック障害…生きている限りなくならない「不安」という感情からわかること』
みたいな内容です。
「不安」って印象としては、できれば避けたい嫌なこと、みたいな印象かもしれないですけど、
生き物って「不安」を感じられるから生きていられますよね?
ゴキブリでも、ハエでも、近ずくと不安を感じるので逃げます。
どんな生き物であっても、
生きている限り「不安」を持って生きているというか、
もし、不安という感覚がなければ、人間も含めて生きて来れなかったはずです。
「不安だから、生きていられる」
「生きているから楽しいこともある」
「生きているから風邪も引ける。。」
だけど、不安なことやしんどいことは避けたいから、
考え得る不安なことにできるだけ事前予防したり、対処法を練ったり、考えすぎたりしていますよね?
そのために、
今の大切な時間のほとんどを費やしている方がとても多いように感じますし、
偉そうにこんな文章を書いている僕自身もそんな風に生きています。
でも、
不安に感じることはあってもいいけど、
そのせいに今が楽しくないのは勿体無いような気がするしね。
どうせ、楽しく生きようが、不安に支配されて生きようが、
肉体あるものはいつか滅びる日が来ますから、
僕はどうせなら、自分はもちろん、周りの人にも楽しく生きて欲しいなと思うので、
不安という感情を視点を変えながら普段お話しています。
「不安」という感情について、
僕が体験したことや、尊敬する方々から教えていただいたことを、文にまとめてみます。
熊本地震
2016年4月14日に発生した熊本地震
たまたまご縁のある方が熊本にいたので、
この年のゴールデンウイークに熊本に出向き整体を行う機会がありました。
思ったより多くの方が整体を受けに来られたのですが、
驚いたのは、整体を受けに来る方々が意外に前向きというか、元気というか、
テレビでみていた印象とは全然違ったことでした。
大阪でテレビ越しに熊本の地震情報をみていると、
家が半壊全壊して途方にくれていたり、
大切な方を亡くされて悲しみにくれていたり、
熊本に向かう車中も、どんな顔して整体すればいいのか、
いろんなことを考えながら現地入りしたのですが、
僕が想像した以上に皆さん前向きだったんです。
しかも整体に来られた方の多くが、
自宅は潰れて住めなかったり、
避難所生活をしていたり、
中には親族を亡くされた方もおられました。
にも関わらず、とても前向きなんです。
逆に、僕がわざわざ大阪から来てくれたことに感謝されたり、
食べきれない程の差し入れを持って来て頂いたりで、
大阪に帰って来たら3kg体重増えてました。笑
で、
大阪に帰って来ると、不思議とみんな地震が怖い、地震にはどんな備えが必要なのか、
とオロオロしていたんです。
当時被災はしていない大阪の人は地震に不安を覚えて、食料備蓄に走り回ったりしていたけど、
実際の被災地の方は、今を必死に生きることに精一杯で不安というより、目の前のことを前向きに取り組んでいる。
これって、よく考えるすごいことだなと思います。
僕自身の偏見の眼もあったのかもしれないですけど、
僕が出会った熊本に人たちは本当に前向きに日々生きておられました。
もしかすると、
戦後はほとんどなかった精神疾患が、現代で激増しているのも、
これに近い理由なのかなと思います。
まだ起きていない「未来」に不安は感じる
不安って、
まだ起きていない未来の想像に覚えるものです。
「病気になるのが不安だから、健康診断にいく」→今は病気じゃない
「失敗したくないから、何も始められない」→今は成功してる
「発作が起きるかもしれないから、どこにも行けない」→今は起きてない
でも、
いざ、その不安が現実となれば、人は本来の生きる力がみなぎって来ます。
その力は僕たちの想像以上だと思います。
上でお話した熊本の方々もそうですよね。
地震に被災することはもちろん大変なことではあるけれど、
実際に被災した今、その現実を変えることは出来ない。
じゃあ、今、目の前にある課題を一つ一つ超えて行こうってなるんだと思います。
僕はご縁があって出向いた熊本でそんなことを学ばせて頂きました。
今思っても本当にいい体験だったと思います。
起きていない未来に対して不安を感じる。
このことは、人が生きていく上でどうしても出て来る感情だとは思います。
だけど、それは99%は起きない未来でもあります。
仮に1%の確率で起きても、起きたことにはどんな人でも前向きに取り組んでいくことが出来ます。
熊本の方々のように。
であれば、その1%の不安に振り回されて、
オロオロしながら今の時間を使う意味ってあるんかな。。って思いませんか?
不安を感じることは動物だからあっていいけど、
その不安に今の時間を使う意味はあんまりないのかもしれないなって、
そんな風に生きて行けば、今がもっと楽しくなりそうな気がしますね。
今日も身体にいい新鮮なご飯を一人で食べるより、
身体に悪いチョコレートの菓子パンを家族で笑いながら食べたいと思います。
出来る事にしか不安は感じない
以前、尊敬する方から教えて頂いたことです。
「不安は出来る事にしか感じない」
絶対に出来ないことって不安に感じることすらないんですね。
宇宙に行けるかどうか、宇宙に行かない僕たちにとってなんら不安は感じませんよね?
絶対行かないし、興味もない。笑
でも、実際月に行こうとしている人はとても不安だと思います。
本当に宇宙に行くための準備すればするほど不安も大きくなるはずなんです。
それは、宇宙に行って帰って来れるかもしれないことを、準備するうちに確信し始めるから。
出来る!が強くなるにつれ、出来ないかもしれない。という不安も同時に大きくなる。
なんだか矛盾してるようにも聞こえますけど、
そんなことなんだと思います。
不安や、緊張を覚えるというのは、
なぜだろうか?と自分に聞いてみてください。
すると、必ずそれが出来る!と思っている自分や、
出来た経験があること、なはずなんです。
不安に左右される前に、
なんで不安に感じているのか?一息つきながら考えてみるのはどうでしょうか??
必ず、出来る!って思ってる自分がいますよ。
たまに、身体のどこかが痛い患者さんに、
「近々、旅行があるんだけど行けるかな?」って聞かれることがありますけど、
それって、自分は行ける!と思っているから、行けるか不安っていう感情も同時にあって、
わざわざ僕に聞くんですよね?
「大丈夫。
行けます。笑」
不安は対処するものでも、なくすものでもない
「生きて行くために不安は必要」
「不安は起きていない未来の事に感じる」
「不安がもし現実化しても、人間はなんとか出来る」
「不安を感じる前提には出来ると思っている自分がいる」
今までのお話をまとめるとこんな感じです。
不安は無くそうと対処しても、なくなることはないですし、
対処すればするほど、より大きな不安が湧き上がって行きます。
不安に対処し続けて起こるのが、
パニック障害や、不安神経症と呼ばれる現象でもあると思います。
不安を感じて、対処するのではなく、
不安の前提にある「自分の想い」にフォーカスして行くのもいいのではないでしょうか?
人にどう思われるかが不安というのは、
自分はそこそこいい感じの人間だと思っているからでもあります。
人から自分の問題点を指摘されて落ち込むのは、
ちょっと自分に自信があったからかもしれませんね。
自分は自分のことが好き。
だから、人からどう思われているかとかが不安になります。
自分は健康な人間だ。
だから、将来病気にならないか不安になります。
不安な方をフォーカスするのではなく、
その手前にある、「自分が好き」「自分は健康である」という想いにフォーカスすることが大切ではないでしょうか?
その事に気づかせてくれるために、「不安」という感情は人に備わっているのかもしれないですね。
まとめ
不安なことは、僕もたくさんあります。
不安な未来を想像すればきりがないし、
過去に失敗したなーと思うことも山程あります。
僕はまだ、不安が何一つなく、
日々楽しく過ごすことだけを考えられる程覚醒した人間ではないです。
だから、
少しずつこれからもいろんなしんどい経験や、失敗もして、
大きな器を持った人間に成長できればいいなとは思うけど、
現状は「おちょこ」くらいな器です。
そんなことを思うだけで、
特別何か鍛錬出来る程の根性もないので、
今日、お越しになられる患者さんと真摯に向き合うことにします。
それでは、整体に行ってきます。
パニック障害・不安障害について詳しくはこちら
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お電話ありがとうございます、
整体庵 大空でございます。