日頃病状の改善はもちろんですが、
その病気や怪我を通して、いかに自分の可能性を広げることが出来るかをテーマに整体師をしています。
人生において、病気や怪我は、
そこだけ切り取ると苦痛だし、不便だし、いいことなんて何一つない!
って思うほど辛い出来事ですよね。
でもね。
実はそういった一見不幸に見えることも、
人生の長いスパンでみると人の可能性を広げるきっかけとなる神様からのギフトかもしれません。
今日から何回かに分けて
「病気や怪我がその人の可能性を無限に拡大した」お話をご紹介したいと思います。
ぜひ読んでみてください。
そして、あなたが今悩んでいることは決して無駄ではないことを少しでも感じていただけたら幸いです。
これを読むと、人生で無駄なことなんて一つもないんだなあ。ということがわかると思います。
今日は、
「車椅子バスケット 京谷和幸さん」の半生をご紹介させていただきます。
車椅子バスケット 京谷和幸さん

元車椅子バスケット日本代表プレーヤーとして、
パラリンピック4大会連続で出場し、
2012ロンドンパラリンピックの終了とともに現役を引退されて、
今は、指導者をしながら全国で講演会などの活動を精力的に行なっている京谷さん。
パラリンピックに4大会連続で出場するなんて、ものすごいことで、
まさに車椅子バスケット界のレジェンドと言えます。
実は京谷さん、
高校時代はオリンピック代表候補にも選出されるほどの注目された超高校級サッカー選手だったんですね。
小中高とサッカーずけで、ずば抜けた才能を持っていた京谷さん。
高校卒業後は、
東日本JR古河サッカークラブ(今のジェフユナイテッド市原・千葉)に、
入団され、その活躍が大きく期待されていたのです。
入団後すぐに頭角を表した京谷さんは、順風満帆にプロサッカー選手としての人生をスタートさせ、
22歳の時には同期入社の女性の方と結婚することが決まり、
人生の最高潮で、
これからもどんどん楽しいことが待っている予感です。
しかし…、
結婚式を目前に控えた、式の打ち合わせの日に悲劇が起こります。
京谷さんの運転する車に、
脇道から出て来た車が出会い頭に衝突。
京谷さんは避けようとしましたが、避けきれず、
電柱に激突し、
第五胸椎を損傷して、みぞおちから下の感覚が完全になくなってしまったのです。
サッカー選手、京谷和幸さんの人生はこの日を境に一変したのです。
プロサッカー選手が脚を奪われる。
これがどれほどの衝撃的な事実なのか、
僕には計り知れません。
当然受け入れることはできない事実だったでしょう。
事故直後、下半身に麻痺が残ることを伝えられた京谷さんは、
泣いたり、八つ当たりをしたり、相当荒れたようです。
しかし、
この事故の11日後に、当時の彼女だった現在の奥様から「入籍しよう」と言われたそうです。
「こんな俺と?」
おそらく京谷さんはこう思ったでしょう。
でも、その瞬間から
「自分のために頑張る」のではなく、
「奥様のために頑張る」と気持ちが切り替わったそうです。
自分のためなら頑張れないことでも、
なぜか人を喜ばすことなら頑張れてしまうんですね。
そして、
それまでの自分のサッカー人生を振り返り、
京谷さんはこう語っています。
事故を起こす前、サッカーをやっている頃は全部自分中心でした。
「全部オレのためにしろ」って。「オレ様キャラ」だったんです。(笑)
でも事故を起こしてから、いろいろな人に助けられている自分に気づいたんです。それまでは本当に「人は一人で生きていける」と思っていました。でもケガをして初めて、いろいろな人に支えられ、助けられて生きていることに気づき、「ありがたいな」という気持ちが心からわいてきました。
自分の故郷の北海道から、わざわざお見舞いに来てくれる親友がいましたが「自分だったら絶対に行かないな、でも来てくれたんだ、ありがたいな」と、そしてその思いに応えなくてはいけないと感じました。入院生活以後は、人に何かしてあげることで自分に返ってくるようになりましたね。もうそれが習慣になりました。もし事故に遭っていなかったら、どうしようもないスポーツ選手だったと思いますね。
それから、
リハビリを兼ねて車椅子バスケットに誘われて初めて参加しました。
初めは、車椅子バスケットを
障害者のスポーツとしてしかみていなかったが、
競技に参加する選手たちの意識の高さに、
驚いたと同時に、
それまで「障害者スポーツ」としてみていた自分自身のことをとても恥ずかしく思ったそうです。
そして、
それまで車椅子バスケットを、
「リハビリにもなるしやってみるか」という感じだった京谷さんを、
パラリンピック4大会連続出場をやってのけてしまう程に、
アスリート魂に火をつける出来事
が起こるのです。
それは、ご自身の結婚式の時でした。
サッカー選手時代の同僚も訪れ、その席でこんなことを言われたそうです。
「体、大丈夫か?」
「残念だったな」
それは、サッカー選手時代の京谷さんを知っていて、
今車椅子で生活している姿をみて思った本音であって、
決して悪気があった訳ではありません。
しかし、
京谷さんは、
「今までの京谷しか認めてもらえてなくて、これからの京谷を見てもらえていない気がした」のだそうです。
それに腹がったという京谷さん。
その式の最後の新郎挨拶で、勢いでこんなことを宣言します。
「車椅子バスケットを始めました。アトランタは無理だと思いますが、次のオリンピックを目指しますので応援よろしくお願いします」
この時はまだ本気で車椅子バスケットをやっていた訳ではなくて、
所属チームはの日本一の車椅子バスケットチームだったこともあり、
パラリンピック日本代表どころか、所属チームですら補欠選手だったのです。
それを知っている人が聞いたら、
「え〜?なに言っちゃてんのよ〜」って思ったでしょう。
何より、本人が、
「勢いで、言っちゃったー(≧∀≦)」って感じだったかもしれません。笑
でも言ったからにはそれに向かって努力するのがアスリート。
そこから練習しまくり、
食生活も気をつけて、
メキメキ腕をあげていきました。
その結果どうなったのか?
…そうです。
みなさんすでに読んでいただいている通り、
本当に車椅子バスケット日本代表として16年間もの間代表チームに所属するという快挙を成し遂げたのです。
そして、京谷さんは、
自身の怪我を振り返って、こんなことをおっしゃっています。
もし自分が事故に合わなければ、ダメな京谷だったでしょうね。(笑)
最近では「お前が感謝とか言うな」、「そんな言葉お前から出てくるのか、偉くなったな!」と先輩たちに言われます。(笑)
昔は本当にやんちゃだったんです。
事故でサッカー選手が両足を失い、
しかも、プロサッカー選手ですから職まで失う結果です。
そこだけ切り取れば不幸のどん底のように見えませんか?
事故が起き、自分の両足が麻痺したことは事実ですが、それをどう受け止めるかは自分が決められます。
京谷さんは、
自分の両足を失う事故を、
自分に必要な経験で、
事故があって今の自分があると語っています。
事故に感謝すらしていると思います。
まさに事故が京谷さん可能性を引き出したということです。
まとめ

京谷さんの半生いかがでしたか?
京谷さんはこれからももっと多方面でご活躍されることでしょう。
病気や怪我をして恨みを残す人もいます。
しかし、
京谷さんのように、事故を受け入れ自分の可能性を広げていく人もいます。
どちらの道がいいか悪いかは関係ないんですね。
大切なことは、あなたはどちらの道を選びたいですか?
ということではないでしょうか?
それを選ぶのは、あなた自身です!
一つ僕から言えることは、
京谷さんだからできた訳ではなく、
あなたにだって、僕にだって、誰にだって、無限の可能性があるんですね。
どうせならまだ知らないあなたの可能性を広げていく方が楽しそうじゃないですか?(^^)
それでは今日はこの辺で!
パニック障害・不安障害について詳しくはこちら
この記事に関する関連記事
- 観察点21 天然農法
- 観察点16 肝臓ガン見逃し
- 観察点15 眼と過呼吸
- 観察点14 安定
- 観察点13 湖の水と自律神経
- 観察点11 誰の悩み?
- 観察点10 症状の正体
- 観察点8 靴
- 観察点7 靴
- 【パニック発作改善事例】パニック障害で悩んだ20代男性が、悩みを克服出来た理由とは?
- パニック障害・不安神経症の原因は手にあった? 脳の発達障害と手指との関連とは
- 不安神経症、パニック障害…生きている限りなくならない「不安」という感情からわかること
- 風邪は、身体を護る??風邪という現象を考えてみる
- 安心して不安を感じていい? 〜不安・絶望は本当の自分に出会う大切なギフト〜
- 不安、恐怖、緊張、人の目… 不安神経症やパニック障害を引き起こす感情の裏側にあるものとは?
- 不安神経症・うつ病・双極性障害に悩む患者様からの「よくある質問集」
- 不安神経症は焦りに気付かせてくれる存在「ゆっくり進む事でしか観えないものがある」
- 全般性不安障害(不安神経症)で悩むあなたへ 満たされて、幸せでないと不安を感じる事は出来ない?
- 不安症で悩むあなたへ「病は力」私たちが生き続けていられる目に見えない「何か」の力の正体とは?
- 育児、対人ストレスで悩むあなたへ「ある患者様が教えてくれた大切なこと」
- 病になれる身体の素晴らしさ「つぐつぐ人間は自分勝手な生き物」だと思うお話
- 全般性不安神経症、パニック障害で悩んだ時に大切なことは「なぜ不安なの?」と考えること
- 不安症、パニック障害で悩むあなたへ 他人や理想の自分の比べてしまう心は最高の贈物?
- 不安・孤独・恐怖…。苦しい感情との向き合い方 登山家栗城史多さんの言葉 〜その2〜
- 不安・孤独・恐怖…。苦しい感情との向き合い方 登山家栗城史多さんの言葉
- パニック障害・不安症の意外な原因とは?『自分を取り戻し人生を楽しく生きるコツ』
- 不安症、パニック障害の原因とは?「所ジョージさんに学ぶ心身の不調の考え方」
- 「不安症、パニック障害で悩むあなたへ」悩み、不安、恐怖の原因はなんなのか?
- 「モチベーションが上がらない…」と不安に感じているあなたへ モチベーションをあげなくていい3つ理由
- 整体庵大空は、2018年のゴールデンウイークも営業しています!
- 不安症・パニック障害の原因にもなるかも? 怪しい健康の常識10選
- 不安障害・パニック障害の原因も改善方法も、身体が全て知っていた?
- 不安症・パニック障害で悩むあなたへ「身体は改善への道を知っていた」
- 不安症・パニック障害で悩む方へ…。「病気になれる身体に感謝したくなるブログ」
- 不安障害、パニック障害を解消するために… 本当に大切なこと以外捨ててしまおう。
- 「不安症、パニック障害で悩むことは悪いことじゃない」不安定に強くなる6つの思考
- 不安症・自律神経失調症の原因は努力すること? 人生で「努力しなくていい」3つの理由
- 動物に学ぶ「不安症・パニック障害を解消するヒント」とは?
- 不安症、パニック障害に悩むあなたへ 知られざる「玄米と塩」の効果とは
- 不安症・パニック障害を引き起こす教育の問題
- 医療への関わり方を考える(不安症で病院に頼りがちな方へ)
- 不安という感情の正体は希望? ー不安はマイナス思考ではないー
- 不安障害、パニック障害を改善するコツは「塩」だった!? ほとんどの人が知らない「塩」の力
- 「治る人」と「治らない人」の差ってなに? 治癒力を上げるために必要な7つの考え方
- なぜ、整体でパニック障害などの精神病と言われる症状が改善するのか?③
- なぜ、整体でパニック障害などの精神病と言われる症状が改善するのか?②
- なぜ、整体でパニック障害などの精神病と言われる症状が改善するのか?①
- 「自覚のない依存心」が不安症・パニック障害を引き起こす原因になる?
- 【実際の事例】娘がパニック障害で不登校という母親を整体した時のお話
- 【整体改善例】家事すらできなかったパニック障害の発作が改善し、快適な生活を取り戻した改善例
- 不安障・パニック障害を根本的に改善する「ものさし訓練」とは
- パニック障害で悩むあなたへ 精神科に通う前に知ってほしい5つのこと
お電話ありがとうございます、
整体庵 大空でございます。